desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

『血界戦線 -BLOOD LINE FEVER-』 

ジャンプSQ19 2010年夏号掲載『血界戦線』の感想です!!





・新作「BLOOD LINE FEVER」ではついに(やっと?)ライブラの宿敵であるブラッドブリードがその姿を表しました。

今回登場したのはSQ9月号掲載の「トーニオ・アンドレッティ最後の15時間」で、トーニオを選びマフィアを瞬殺した女。
その後トーニオを吸血鬼化させ、ライブラを呼び出して壊滅させるために駅を襲撃。

その姿は宿敵を倒すといった意気込みのようなものは感じられず、あくまで暇つぶし遊びのよう。
しかし、女ブラッドブリードには百戦錬磨のライブラに対してそれができる実力があったのです…。


・今回初登場した対吸血鬼対策の専門家エイブラムスの言によると、ブラッドブリードとは、人知を超えた存在が人間のDNAに直接呪的な術式を施すことによって生み出した存在。

特に超初期に出現した完成度の高い13体は長老級と呼ばれ、伝承でいわれる弱点は効かず、肉体は破壊したとしても瞬時に再生してしまう。女はそのエルダーズ13の一体でした。

クラウスとザップ不在の中、ブラッドブリード撃退に赴いたスティーブンとK・Kは雑魚のグールは一層したもののエルダーそのものには一歩及ばず。
第一、スティーブンたちは諜報役であるチェインに自分たちの闘いの一部始終を撮影させ、たとえ自分たちが負けたとしても次の闘いに生かせるよう布石をうって出撃している。
彼らの敵ブラッドブリードは「世界の均衡を保つ」ライブラの戦闘要員として今まで生き抜いてきたスティーブン達でさえ死を覚悟する敵なのです…


・「BLOOD LINE FEVER」では圧倒的な力を持つ吸血鬼の存在とそれを知ってなお諦めることをしないライブラの姿が描かれます。

何しろエルダーは、通常では勝てない相手。
今回クラウスが勝ちを収める事ができたのも、クラウスの実力の他に、レオの能力で探り出したエルダーの真名が事前にわかっていたからこそ(エルダーズ達はその存在が霞の如く朧気である故に、名を呼ばれることでその存在の本質を確固たるものにされるのを嫌うらしい)。

次回同じように対峙して勝てる保証は無いのです。

更に恐ろしい事に異界は数多くの吸血鬼達が潜んでいるらしく、彼らがその気になれば人界はあっという間に滅びるしかない…。
初めて吸血鬼の存在を聞いた時あまり実感が湧いていなかったレオも、ブラッドブリードの暴威を初めて目の当たりにしてさすがに少し弱気になってしまいます。

しかし、ブラッドブリードの脅威を身をもって知るはずである「ヴァンパイアハンター」であるライブラの構成員たちは、それでも闘志を無くしたりはしませんでした。

エルダーにお前たちのやっている事は無駄だという意味の事を言われたスティーブンは、重傷を負わされながらも、自分たちのやっている事は「不死者」を死なすという矛盾を達成させるまでの時間稼ぎだと言い放ちます。

その悲願が実現するのは1000年先か、1500年先かわからない。しかし、その日はくるとスティーブンは信じ、現にクラウス・ラインヘルツの牙はエルダーに届こうとしています。
今回、現れたエルダー“”ヴァルクエル・ロッゾ・ヴァルクトヴォエル・ギリカ”はクラウスいわく「密封」された状態。その言葉の意味を考えると完全に消滅させた状態ではなさそうです。
しかし、完全殲滅の日はいつの日か本当に“いつか”来るかもしれない。


『事実に打ちのめされるのと諦めるのとは違うこと』


レオの持つ「神々の義眼」は彼らの放つオーラの光や色で上記のような無言の叫びを聞きます。

今回の戦いの結果は、敵を封じることはできたものの重傷者を2名も出している状態ですから、辛勝といったところかもしれません。
しかし、戦いの後の彼らの姿はそれと程遠い印象を抱かせます。


・今回読んで感じたのはレオの存在が自分が思ってた以上にこれからの展開に重要であるということ。

レオの「神々の義眼」は、今まで伝承のみで人の目はおろか、機械でも観測する事が出来なかった高位の不死者のオーラを見分けました。
更にエイブラムスが持ち込んだ、滅した怪物(吸血鬼?)の手に守られた「創生された13人(エルダーズサーティーン)」の名を記した紙片から名前を読み取り、今回事故で負った怪我で普段より遠くまで見通せるようになってしまった事を利用し、異界を覗いてエルダーズの所在を見極めたりもしています。

ライブラは、過去から化け物を相手にしてきた者たちで結成された組織であり、敵に対する調査活動も様々行っていたようですが、レオが加入したおかげで、これまで以上に質高い情報が得られる事になる。
つまり、これからの戦い(特にエルダー相手)には彼の存在がますます欠かせなくなってきそうなのです。

戦闘面ではからっきしなレオなので前線に立つのはちょっと気の毒ですが、彼も諦めない事に関しては他のライブラのメンバーとタメを張ると思いますので(なんてたって妹の事が諦めきれなくて単身ヘルサレムズ・ロットに乗り込んでくるような少年だし)、これからの展開にも負けることはないと思います。がんばれ!!レオ!!


・と、今回でようやく鮮明になったライブラ対吸血鬼の構図。
「“血界”戦線」なんていうタイトルなんですから、これは当然な事ではあるんですが、ライブラは人身売買の事件や、超強力な麻薬の密売事件にも首を突っ込んでるところをみると、完全に対吸血鬼だけの組織では無い様子。

…と、いうわけでこれからも吸血鬼と関係ない話も読めると嬉しいな~。
勿論、展開のスピードが重要と思われる少年漫画であちらこちらに飛ぶ展開だと読者は展開が遅いと感じるかなとは思うんですが、SQは完全に少年漫画と言った雰囲気ではからいいな~と。

まあ、これはあくまで超個人的な希望ですが。


・ここまで、割とシリアスな展開について書いてきましたが、今回は特にライブラ構成員たちのキャラクターがたってて、そちらの面でも面白かったです。

特に飲み会のシーンは彼らの性格や人間関係が色々とわかる。

意外にザップが頭の上がらない人間が多かったり、K・Kがスティーブンを「腹黒男」だと思っていたり。
チェインは確実にスティーブンの事が好きですね!!(K・Kに絡まれるスティーブンを見る彼女の様子がまた愛らしいのだ)

あと、クラウスは今回妙に「お坊ちゃま」ぶりが強調されていたような。執事のギルベルトさんがクラウスの事を「坊ちゃま」と読んでたのは軽く衝撃でした。
あと、師匠に見せた表情やめったに乗らない電車にはしゃぐクラウスの様子は誰が何と言おうとかわいいと思う。(それだけに戦闘時が更にかっこ良くみえるんですけど)


・これまで能力の片鱗のみわかっていたスティーブンとK・Kの能力が初披露。
スティーブンは蹴りを主体とした「エスメラルダ式血凍道」、K・Kは格闘に銃を組み合わせた「血弾格闘術(ブラッドバレットアーツ)」。それぞれ攻撃に氷と電撃が宿ります。

いやー、いつもの事ですが、自分の流派名乗って必殺技名言うのが燃える燃える!!

それにしてもライブラの戦闘要員はブラッドブリードの体に細胞単位で浸食して破壊する特殊な血を操り、それぞれ武器になるもの(クラウスのガントレット、ザップのジッポ、K.Kの銃等)を媒介にして技を出してるみたいなんですが、スティーブンの武器は「靴」?

もしそうなら素敵すぎる…


・今回、新たな主要登場人物が!!

クラウスの師匠。対吸血鬼対策の専門家エイブラムスです。またの名を“豪運のエイブラムス”!!
その名の通り異様に運がいい。ただし、ただ運がいいだけではありません。

エイブラムスはその仕事内容から多数のブラッドブリードの恨みを買っており、長命な彼らが時間をかけて練りに練った、それこそ小国なら国ごと滅びる勢いの呪いを常にその身に受けている。
ただしものすごく運がいいのでエイブラムス自身はかすり傷一つ負わない。

そのかわり呪いそのものはエイブラムスの体に炸裂する直前まで発動しているので、彼の周囲ではその余波がとんでもない勢いで巻き起こる。

今回も、街でトラックにひかれそうになったらそこに空飛ぶ巨虫がとんできてぶち当たって本人は助かるとか(ただしその余波を受けてザップとレオは負傷)、エイブラムスが到着した空港では彼の到着の合図のように飛行機の着陸失敗事故がおこり、異界の深淵に向かうため電車に乗れば、超魔導的な何かが電車にぶち当たる直前に隕石に当たって落ちていく…。
兎に角ハタ迷惑。
しかも自分のその能力の余波にあまり気づいているいない様子(特殊な街のせいだと思ってる)だし、良くも悪くも表裏のない性格は会う人を何とも疲れた気分にさせる…。悪い人では全然ないのですが。

そんな人物ですから優秀な頭脳を持つブラッドブリードに対するエキスパートという頼りになる立場の人間であるにもかかわらず、エイブラムスが来るとなると(クラウス以外に)ライブラのメンバー達の間に微妙な空気が流れることになります。

しかも、これだけ豪快な人間なのに戦闘能力は一般人並みというのがなんとも面白い。

この人しばらくヘルサレムズ・ロットに滞在するんだろうか…。そうなると事務所周辺が大変な事に(笑)


・そういえばエイブラムスは読み切り版『血界戦線』に出てきた吸血鬼になりかけていたクラウスを牙狩りに誘った人物に似てるけど、この設定は今の連載の方に残ってるのかな。



・ブラッドブリードが登場することでますます盛り上がりを見せる『血界戦線』。

新作を読むたびに思う事ですが、本当にその時出た新作が一番面白い!!と感じられる漫画です!!
今回は、キャラクターのたちっぷりに、戦闘に、燃えに萌えさせていただきました。

次回の掲載は11月。
なんと、11月には早くも2巻が発売予定らしいので、今から読めるのが楽しみです!!!
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『血界戦線』は次回掲載までに更新が目標です。

※現在更新停滞ぎみです…。アニメ『血界戦線』第2期までには調子を戻したい…

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