desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

最近買った本(2010年5月28日) 

・近頃体調不良です。
5月も末だというのに寒い日が続いています。くれぐれも冷えにはお気を付けください。
まじにお腹にきました…。(コーヒーの飲みすぎという話もありますが)


・そんなこんなで久々の最近買った本。


初陣 隠蔽捜査〈3.5〉初陣 隠蔽捜査〈3.5〉
(2010/05)
今野 敏

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今野敏さんの代表作『隠蔽捜査』の短編集。

シリーズの主人公である竜崎伸也の幼馴染であり、同期入庁したキャリアである伊丹俊太郎の視点から描かれる、いわば『裏隠蔽捜査』ともいえる作品です。


主人公・伊丹は私大出身ということで、東大京大が幅を利かせる官僚の世界では出世のスタートラインからして出遅れ気味。
しかし、意識的に“部下たちに慕われる上司”、“マスコミ受けのいい官僚”を演じることによって、警察内で一定の存在感を示しています。

ただし本人は、結構小心。優柔不断な面や、心配性なところもあり意外に弱点だらけ。妻とはうまくいかず、ほぼ別居状態が続いている(ただし、キャリアに離婚は禁物なので別れずにいる)

そのように自分を大きく見せるために並大抵ではない努力を自らに強いている伊丹からすれば、同期の竜崎伸也はまるで魔法使いです。

竜崎は兎に角ぶれない。

大変合理的で、自らの信念に自信があり、強い。極めて自然に本音と建前を共存させている。
おまけに家庭はほぼ円満。嫌われもするが、慕うものも多い、伊丹にとって竜崎はまさに“完璧”な人間です。

竜崎にはかつて伊丹とその友人たちにいじめられたという記憶があります。
伊丹にはその記憶はありませんが、竜崎にとってそれは間違いない事実。今でも伊丹を嫌っているといってもよい。
しかし、伊丹にとっての竜崎は子供のころから無視できない存在。むしろ仲良くしたいという気持ちがあった。

だからこそ幼馴染で同期という気安さから、迷う事がある時は竜崎に電話をかけるのでした。


この短編集は、ほぼ「伊丹に困った事態が舞い込むと竜崎に電話をかけ、竜崎がそれにこたえる」という構成になっています。
この展開はかなり単調なような気もするし、これだけ読むと伊丹がかなり情けない男のように思えるかも知れませんが、すでに『隠蔽捜査』シリーズを読んでいると、短編を1作1作読み進めるほどに二人の関係に微妙な変化が出てきている事が感じられるのがかなり面白い。

詳しくは触れませんが、竜崎の弱点である“合理的すぎて人の心を蔑ろにしがち”という弱点を補っていくのは、気遣いの人である伊丹なのではないかと感じさせられます。
(まあ、伊丹もただのいい人というわけではありませんが)

今後のシリーズの展開への期待が否が応にも高まります。
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[ 2010/05/28 23:09 ] 日常 | TB(0) | CM(0)
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