desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

『百万のマルコ』 柳広司 

百万のマルコ (創元推理文庫)百万のマルコ (創元推理文庫)
(2007/03)
柳 広司

商品詳細を見る


戦争捕虜たちが退屈で苦しむジェノヴァの牢で、新入りの老囚人が不思議な冒険譚を披露する。
17歳の時ヴェネチアを発ち、3年半をかけて大ハーン・フビライの納めるタタールにたどり着いた彼は、その頭のよさからフビライに気に入られ王に仕えるようになる。
彼は王直参の家来として、フビライの納める地方や、周辺諸国を来訪した。その中には、あの<黄金の国・ジパング>も含まれていた。

彼こそは後に『東方見聞録』を記す《百万のマルコ》こと、マルコ・ポーロである。

マルコの語る話は、全て荒唐無稽。
真実とは思いがたい話ばかりである。しかも、最後は必ず肝心な部分が省かれている…。

いつ出られるともわからない牢で退屈していた囚人たちは、マルコの話の省かれている部分をあれやこれやと推理する…。

大掛かりな話は一切なし。読み始めた頃は毎度同じ調子で始まる話にこれが続くのはかったるいかも?と思ったんですが、いつの間にか作中の青年たちのように私自身もマルコの話を楽しんでいました。

ツッコミたくなる話や、少ししんみりした気分になるものまでバリエーションは様々。
しかも、ラストの物語で痛快な気分を味わう事ができました。


短編集ということで「このミス」で高評価だった短編集『ジョーカーゲーム』の前哨戦と言う気分で読み始めたのでちょっと肩透かしを食らったような気もしましたが、色が違うというだけでこれが結構面白い!!

かえって柳さんの作品をこれから読んでいくのがたのしみになってきました。


関連記事
スポンサーサイト


テーマ : 最近読んだ本 - ジャンル : 本・雑誌



この記事をリンクする?:


[ 2009/02/22 14:35 ] 本のこと | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

KURO

Author:KURO
漫画家・内藤泰弘さんファンのKUROがお送りする趣味に関することを色々書いているブログです。不定期更新。

主に「ジャンプSQ.」「ジャンプSQ.クラウン」掲載の『血界戦線』の感想で構成されています。

『血界戦線』は次回掲載までに更新が目標です。

※現在更新停滞ぎみです…。アニメ『血界戦線』第2期までには調子を戻したい…

コメント、ブログ拍手ありがとうございます。
返信はかなり遅いので、ご了承ください。

image2.jpg

twitterやってます。
http://twitter.com/kuro_no

月別アーカイブ