desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

『残照』 今野敏 

残照 (ハルキ文庫)残照 (ハルキ文庫)
(2003/11)
今野 敏

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【あらすじ】

東京・台場で少年グループ同士の抗争があり、一人が刃物で背後から刺されて死亡した。
現場で目撃された車から、「黒い亡霊」の異名を持つ風間智也に容疑がかかる。しかし、風間は異名の通りなかなか姿を現さない。
一方、仕事柄風間をよく知る速水直樹警部補は、安積に風間は犯人ではないと告げる。
速水の発言の真意は?そして、風間を追う安積と速水の前に風間のスカイラインが姿を現す…
・シリーズの中で唯一「安積警部補の一人称」で描かれている作品。
事件そのものを描くより、安積と彼に比肩する速見という二人の中年警察官をクローズアップして描く事に重点が置かれているような気がします。

・思えば「速水直樹」という登場人物は不思議な男です。

安積警部補とは同期、同年齢、同階級。独身。警視庁所属の高機隊の小隊長。
立場的には似ているが、性格的には安積とは正反対の男。
豪快なところがあるがおおざっぱではなく、鋭い人物観察眼を持つ。
所轄署の警官で無い癖に我が物顔で署内を歩き回り、思わぬほどの署内の事情通。署内交通課・地域課に多数のシンパあり。おおよそ既存の警官の範疇に収まらない男。職務に就くときはいつも高機隊の制服(殺人捜査の時も)
何度か捜査本部で安積と組むが、不真面目ではないものの、捜査本部の刑事達のやり取りを他人事のように眺めている。
安積と元奥さんとのことを本気で心配している…。

等々、安積班の刑事達以上に目立つ男。露出は多いし、安積と絡む場面は多い。
しかし、速水の本心は描かれることがないのでわからない。
長い付き合いであるはずの安積でさえ速水はよくわからない男なのです。
そんな謎の男(笑)速水が普段どういう職務に就き、そしてどういう人物なのか。『残照』を読むとその一端に触れることができます。

それでもどこかしら謎の残る人物なんですが…(^^;速水さんは


・お互いがお互いに羨望を持つ、安積と速水。色々と違う二人ですが、共通しているのは二人とも大人になりきれていないと感じている点です。
しかし、青い部分を持ち続けているからこそ二人は特異な警官であるとも言えます。
自分たちは大人にならなくていいと言う速水に頷く安積の場面はその少し前のやり取りと共に私のお気に入りの場面でもあります。

・『残照』の見所はいろいろありますが(安積、速水のやり取りといい)、何といっても中盤を占める風間と速水のスピードバトルでしょう。
そのスピード感がたまりません(あと凄い怖がってる安積さんも)

あと、須田はいいやつすぎます。あと、相楽が何だかんだで苦労して悩んでるのがわかります(笑)
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[ 2008/10/01 21:58 ] 安積班シリーズ | TB(0) | CM(0)
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