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desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

『神南署安積班』/今野敏

神南署安積班 (ハルキ文庫)

あらすじ

神南署刑事課強行犯係安積班の活躍を描くシリーズ。短編集
「スカウト」「噂」「夜回り」「自首」「刑事部屋の容疑者たち」「異動」「ツキ」「部下」「シンボル」の9編を収録


実は、前回感想を書いた「警視庁神南署」もそうだったんですが、一カ所に固めておいてたはずの本をどこかにやってしまいました…。

どうもこの記事を書くためにあとで読み直そうとしてブックストッカーから出したのはいいものの、本の整理をしようと色々出したり入れたりしているうちどこかに紛れさせてしまったようです。

もうアホかと。

なんで自分の狭い部屋で本が無くなるのか…。
絶対古本屋に売ったりはしてないので買い直すこともできず踏んだりけったりです。
こういうのって探してないときにふっと出てきたりするんですよね~。

と、色々長々と書いてまいりましたが、今回の記憶に基づいて書いております。全然違うことを書いてたらすみません。

見つかったら書き直すかも。



・「スカウト」

都会に出てきたものの何をやってもうまくいかない青年が、女の子に絡んでいる男たちに腹を立て喧嘩を売ってしまう。女の子達を助けたい気持ちもあったが第一にむしゃくしゃする気分を喧嘩で払おうという気持ちがあった。

しかし、当たり所が悪くて男が昏倒。殺してしまったと思った青年はアパートに逃げ帰る。

そこに二人の中年の警官が現れた…


速水警部補が大活躍する(笑)タイトル通りスカウトの話。
口頭注意で済む話を拳で語っちゃう(と、いうか一投げで終わったんだけど)のはいかにも速水らしい…。速水のシンパが増えていく瞬間を垣間見た気がしました。

速水の身分で警察の人事をどうこうするのは多分無理なんですが、何とかしてしまいそうな妙な説得力があるのが速水らしい。


・「噂」

交通課係長の速水が女子高生と援助交際をしているという噂がたつ。安積は噂の真相を確かめようとするが速水は何も言おうとしない。
安積は密かに速水が何をしているのか確かめようとする


1本目と続けて速水警部補の話。
言葉を多く費やさなくても繋がっている警官達の絆が描かれます。
それこそ噂の真相を確かめようと躍起になった女性記者(名前を失念してしまいました)の立ち入る隙が無いほどに…。

ところで彼女は前作『警視庁神南署』から登場し、安積にひとかたならぬ好意を寄せているように思える描写があってこれから安積と何か関係が出てくるのかと思いましたが(安積も満更ではなさそうだったし)、安積たちがお台場に戻ったらあっさり姿を消してしまいました…。

安積が別れた奥さんとよりを戻しそうだったから?


・「夜回り」

秘密にしていたはずの捜査情報が漏れて新聞に載ってしまった。
安積はその記事を書いた女性記者と共にいた黒木刑事を疑うが…


安積警部補が部下と女性記者とのことで色々と思い悩む。

あの黒木に限ってそれはないと思いながらももしかしたらと思ってしまうのは、彼自身その女性記者に惹かれるところがあったからかも…なんですが、彼女はあっさりこの巻で姿を消してしまいます。何故だ。


・「自首」

強盗事件の犯人として自首してきたのは容疑者が住まうアパートに一人暮らししている老婆だった。彼女は何故男を庇うのか。


いつも親切にされてたわけでもないのに、ほんのちょっとした優しさの為に自分の人生まで棒に振ろうとした老婆の行為に一抹の寂しさを感じます。
その後、こっそりおみやげを持って老婆を訪ねているというのがいかにも須田らしい。


・「刑事部屋の容疑者たち」

安積は刑事部屋に集まったいつものメンバーの顔をつくづく眺めた。
この中に確実に“犯人”がいると確信する安積の尋問が始まる


他の短編と比べるとかなり短い小品。それでいながら安積班のメンバーたちの性質を明確に浮き彫りにしています。結構笑える話。
もう好きにしていいよ(笑)


・「異動」

神南署内でベイエリア分署復活の噂が流れた。
記者達の「安積がベイエリア分署に戻ったとき今の班の誰を連れて行くか」という話を立ち聞きしてしまった桜井は焦りを感じる。焦るあまり様々な失敗を犯した桜井はついには追跡していた犯人に監禁されてしまう。



とうとうベイエリア分署復活の話が登場しました。
この作品集はそれぞれ独立した短編でありながら、順番通りに読むと未来への様々な布石が打たれています。

普段村雨に押さえられている(ように見える)桜井の話。
記者達の無責任な噂に踊らされて、うっかりすると取り返しのつかない失敗まで犯してしまいます。
これも若さ故…。


・「ツキ」

ロシアンマフィアの親玉と目される実業家が暗殺者に狙われているという情報が入った。実業家を護るために警護体制がとられるが、足りない人手を補うために神南署の強行犯係から安積・須田・黒木が駆り出される。


ツいてツいてツキまくる、ひたすら強い刑事としての「ツキ」を持つ須田の話。気の優しい全く刑事らしくない彼は多大な知恵と知識とこれを持つ故に強行犯係の刑事をやっていられます。

ただ、強引な人には弱いらしく、この話で登場する柔道大会のせいで速水の手下決定ですが(笑)


・「部下」

安積がベイエリア分署の夢を見た日の管理官査察で安積はかつて一緒に仕事をしたことがある野村管理官と再会した。
管理官からベイエリア分署の復活を聞かされた安積は…。

ついに本格的にベイエリア分署復活が確定。
新ベイエリア分署の署長の内示を受けている野村管理官が安積に誘いをかけます。
その時の安積の答えは今のメンバーと仕事をしたいということ。

思い悩むことはあっても安積は今共にいる男達が最高のメンバーだと確信しています。それをはっきり言いきった安積がかっこいい。


・「シンボル」

駐車場で男の遺体が見つかる。犯行を行ったグループはすぐに特定されたがその中に若者達のカリスマと呼ばれるアーティストが含まれていた…。

野村管理官が安積にこだわりを持ったのは、ベイエリア分署の「シンボル」を安積と思ったから。
本人はただ黙々と仕事をしているだけと困惑していますが、不利な立場にいても決して腐らず、時に外圧や上からの不当な命令から部下達を守る防波堤となり、かつ手柄を立て続ける安積はまさに心ある警察官の憧れの姿。
そんな男を自分の下に置きたいと感じる野村管理官の気持ちは解らないでもありません。

それにしても安積が速水にベイエリア分署の「シンボル」とは誰かという質問をしたときもちろん俺と言う返事が返ってきたとき、妙に納得してしまった(結局速水もベイエリア分署復活と共に交機隊に戻ってるし)

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[ 2008/08/03 21:03 ] 今野敏 安積班シリーズ | TB(0) | CM(0)
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