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desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

今月のトライガン(2007年・5月号) 最終回

ようやく書き終わりました。
『トライガンマキシマム』最終話の感想です。

思うところは色々あってあまりうまくはまとまっていません…。
でも、これが「今」持っている感想です。
(ラスト内容に触れておりますので未読の方はご注意ください)

次の「TRIGUN」ネタは新しいアニメのことか、最後に出るコミックス(また2巻同時発売っぽい)の事か、どっちかな~。




最近気づいたことですが、私は、小説にしろ漫画にしろゲームにしろ、「ラスト」「最終回」が苦手です。
その作品が面白ければ面白いほど。思い入れがあればあるほど最後を見るのが嫌になるのです。
自宅には、クリアできずにいるゲームや、最終巻を買えずにいる小説や漫画が結構あります。

「TRIGUN MAXIMUM」も、そんな作品の一本になるのではないかと思っていました。
なんてたってサイトを作ってしまうほど(今は休眠中だけど)思い入れがあったし、雑誌掲載時、ヴァッシュがナイブズの前に立ったとき心中も辞さない覚悟をしていると読みとれる部分があって(注:あくまで私主観)、相討ちで人類だけが生き残るラストとかを想像して独りで鬱になってました(笑)
その不安が無くなったのは12巻が出たとき。読み終わったとき、「あれこんなだったっけ?」と感じました。内藤先生はすでにあった内容を練りに練ってて、掲載時とはまた違った趣を感じるものになってたのです。
これなら大丈夫かもしれない。と、思いはじめあとは続きが気になって仕方がありませんでした。

そして、3月30日発売の「アワーズ5月号」で、ついに「TRIGUN MAXIMUM」は完結しました。
それも、いかにも「TRIGUN」らしいラストでした。

5月号掲載の内容を読み終わって、ふと思ったのが「うしおととら」のラストを読んだときの感じと似ているなということです。
「うしとら」もラストをすんなり読ませた作品で、連載中は大いに泣かされ、この先は読みたくないぞとしょっちゅう思わされたもんですが、最終話を読んだとき、涙よりは「ああ、私はいいもん読めて幸せだったな」という気持ちを強く感じていました。
それというのもやはりあの未来を予感させるラストが良かったのかもしれません。
滅亡の危機を免れ、多くのものが生き残れたものの、それと引き替えるように、これまで当然のように存在した大切な者達が抜け落ちていくという、幸福と寂しさを併せ持つようなストーリーの流れだったのですが、最後の最後で藤田先生はやってくれました。
読者は最後の数ページを読んだとき、「あるいはこの続きがあるんではないか」という希望を持つことができるのです。

話がだいぶそれてしまいましたが、お話は終わってしまうけどまだまだこの物語の中の世界が続いていくんだと感じさせるラストは、「トライガン」のラストに通じるものだったんではないかと思います(だからこそ最後まで読めたのかも)

さて、「トライガン」の最終回ですがぶっちゃけてしまうと、これまで通りの「ドタバタでゴチャゴチャでイザコザ」な日常(BY メリル・ストライフ)が戻ってきます。
ヴァッシュは相変わらずお尋ね者で、彼を狙ってくる賞金稼ぎはいるは、職を失った保険屋さん達が再就職して衛星放送(サテライト)の突撃レポーター兼カメラマンになってるは、地球の治安維持軍も追ってくるし、もうめちゃめちゃです。
ヴァッシュがのんびりゆっくりする暇なんぞありません。

読者の中には、もっと淡々とした静かなラストや、生き残った主要キャラクター達がどうなったのか、ヴァッシュが行方不明になった半年に何があったかはっきりさせて欲しい方もいるだろうな、とは思います。何しろこれまでのシリアスな展開を吹っ飛ばすのに充分な勢いなので、違和感があるようにも思います。
私もはじめ読んだときはびっくりしました。
ナイブズのラストシーンでジーンときて、中盤のドタバタで爆笑。そしてラストのカラーページでじんわり来る。一瞬呆気にとられます。これはいったい何なのかと。

でも結局このラストは、ヴァッシュの愛した星(ノーマンズランド)の人々の「タフな日常」が戻ってきたということがわかるのが重要なのではないでしょうか。
これはあくまで推測ですが、方舟事件を通してもおそらくあの星の人間はある意味それ程大きく内面は変化しなかったのだと思います。
彼らが変わったとすれば、プラントが意思ある存在と知り、これからは共存していける可能性ができたことぐらい。150年間で培ってきた人々の気質は一朝一夕で変わるものでは無いと思います。
そりゃ最初の1,2ヶ月は大人しくしていたでしょうが、半年後は元に戻ったのではないでしょうか。だからこそヴァッシュを追っかけてきた「賞金稼ぎの皆さん」のような連中が未だに存在しているのでしょうし…。
(しかも、この気質は地球艦隊にも伝染中なのでは無いでしょうか。ヴァッシュ捕獲作戦の適当っぷりとか見てる特に…)

それは一見、「これまでやってきたのはなんだったんだ」と思わせることなのかもしれません。

しかし、ヴァッシュの目指していたのが単なる復讐ではなく、命持つ者達(敵対するものも含めて)の未来を繋げていくことだった以上、この「日常を感じさせるラスト」はいかにもふさわしいものだったように思います。
ヴァッシュは間違いなく「タフな日常」を守り抜いたのです。


さて、「TRIGUN MAXIMUM」の物語は多分これで終わりです。
あるいは、この世界観を使った新たな物語が作られ、そこにヴァッシュの名が登場するもしれませんが、“ヴァッシュ・ザ・スタンピード”を主人公としたお話はこれで終わりだと思います。多分。

しかし、最終回を読むとこれからも先の物語が続いていくように感じます。
ヴァッシュもメリルもミリィもリヴィオもナイブズも、その他大勢の人達の未来はこれからも続いていくのでしょう。(ナイブズのあれは消滅したようにみえますが、私はマントを残してその場を去ったんだと今でも信じてます)

未来への白紙の切符を掴んだノーマンズランドの皆さんがいったいどこに向かうのか…。
その先を「楽しみにさせる」素晴らしいラストでありました。

ありがとう。内藤先生。
これからも応援しております。

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[ 2007/04/07 17:16 ] 内藤泰弘 | TB(0) | CM(0)
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