desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

ウルトラマンジード 第15話「戦いの子」 

・ウルトラマンジード 第15話「戦いの子」 の感想のようなものです。


・ゼガンとウルトラマンジードたちの戦いの影響で、モアが時空の歪みに飲み込まれてしまった。
ゼナからモアの生存を示す手がかりを得たリクたちは捜索へ。ゼナを監視していたゼロは、ゼナ自身からゼガンがAIBで封じられていた理由や、クルトとの関係について聞かされる。

一方、モアは戦いで傷ついていたクルトと一緒にいた。
クルトにとってゼナは戦い方を叩き込んだ上官。ゼナが現在AIBにいるのも、いつか決起する為と思っていた。
しかし、ゼナはクルト達の“ゼガン復活”に賛同せず、召喚装置の封印のパスコードも教えなかった。

シャドー星人としての精神を忘れたらしいゼナに憤りを感じるクルト。
そんなクルトの心を解きほぐすように、モアは自分とゼナやAIBとの出会いを話し始める。


・前後編だと割とショッキングな展開で次回に続く『ジード』。
前話はモアが時空の歪みに吸い込まれて終了してしまってかなり冷や冷やさせられました。

…と、言っても次回予告でモアが無事異空間から戻ってくることはわかっていたのですが(^^;

しかしそうなると心配になるのはクルトの事。
単純な私欲のために戦いを始めたわけではないらしい彼がどのような結末をむかえるのか、非常に気になっていました。

モアの思いを考えれば、彼女が悲しむような結末にはなってほしくない。
そう思っていましたが、残念ながらクルトの選択は登場人物たちにとっても、私にとってもあまりにも辛いものになってしまいました…。



・クルトはゼナがシャドー星で「戦いの子」と呼ばれる惑星侵略のための戦士を鍛える教官だった頃の教え子の一人。
クルトは厳しくも自分を一人前にしてくれたゼナを慕っていたらしい。
地球に移住し、AIBに所属するゼナはいつの日か壊滅したシャドー星のために戦いを始めると信じていた。

しかし、肝心のゼナは全くその気を持っておらず、シャドー星の最終兵器とも言えるゼガンも最終的には消滅させるつもりだった事が判明する。
クルトは右と五校としないゼナに失望し、ゼガンを起動させた。
壊滅し、バラバラになったシャドー星人の栄光を取り戻すため。それこそが「戦いの子」であるクルトの生き方でした。


・人生のなかで培ってきた生き方を変えるのは難しい。
シャドー星人の精神は「他者から奪うか、滅びるか」というものだったらしいから、それ以外の生き方などクルトは知らなかっただろう。
侵略の尖兵として育てられてきた彼ら「戦いの子」たちは、特にその精神が研ぎ澄まされていたんだと思う。

しかし、それを教えてきたゼナは生き方を変えた。

それが正しいことなのかどうかわからない。それでも多種多様な者たちと「共に生きる」事を願うようになっていった。
変えたのは地球人でたった一人AIBに所属するモアだった。


・モアは、じっとしていられなかったという理由で、体調不良で困っている宇宙人を介抱していた。
ゼナは宇宙人に対しても物怖じしないモアをスカウトし、AIBの理念に賛同したモアは一も二も無く就職先を決めた。

彼女は特別なようにもみえるけど、いわゆるステレオタイプな“聖女”ではない。
モアはごく普通の善良な地球人で、あくまで彼女は接する相手に対して真摯なのだ。それが地球人であろうが宇宙人であろうが…という範囲の広さはあったとしても。

そんな真摯な相手に接されたら、人は誠意を持って応えたくなるだろう。
クライシスインパクト後の宇宙の秩序を守る為に設立されたものの、様々な考え方を持つ異星人による集まりだったAIBは、モアの加入で変化していったらしい。
彼女に接する事で職員達が「変わっていった」のだ。モアの存在は自然に組織を変え、やがてAIBを本当の意味での種族共存を目指す組織へと変化させていった。今のAIBには愛崎モアは絶対に欠かせない存在となった。

そしてスカウトしたゼナ自身もモアの影響を強く受けた。
モアと共に過ごす事でシャドー星人の本能とも言える「収奪か、滅びか」という精神から抜け出し、難しくとも他者と共に生きていく事を望むようになったのだ。

…そしてクルトもその事に気づく。

モアと接した時間はとても短い時間でした。
しかし、ゼナという共通点で会話するうちにモアに共感し、いつの間にか訓練で身についた偽りの笑顔ではなく、自然に笑顔が湧いていた。そして、ゼガンの復活と共に居場所を発見したゼナと会話したことで革新を得る。

ゼナの考え方を変えたのはモアだと。そしてゼナの考えが如何に正しいか、魅力的かと。

だからこそもうクルトは戻れなくなってしまったのかもしれません。
ゼナもモアも自分が生きる事を望んでくれている。しかし、彼がしでかした事は余りにも罪深い…。

定めた生き方を変えるのは本当に難しい。クルトが本能に従い、滅びることしか残されていないと考えてしまった事は仕方ない事だったのかもしれません…。
彼の望みは安らかな滅び。自分を止めようとするジードやゼロの手を取ることも無く、彼らの手にかかって滅びる事を選んでしまいました。(あの、シャドー星人であるゼナが、ウルトラマンに頼みごとをするという彼ら種族とウルトラマンの関係を考えれば胸に迫るシーンも。ゼナのクルトへの必死の思いが伝わってきます)

ゼガンの苦しそうな切ない鳴き声とクルトが唱える安らぎを求める言葉が胸に重くのしかかり、忘れられません。


・今回モアは自分の言葉はクルトに届かなかったと、悲しく悔しい思いをする事になってしまいました。
いつも明るい彼女の表情が曇っているのは見ていて本当に辛かった。

でも、ここでモアの凄い所は、誰かを恨むわけでも無く、思考を停止させるわけでも無く前を向き続けた所。
自分だって傷ついているのに、同じくクルトを救えず心に傷を負ったリクを気遣い、笑顔を見せる。
「じっとしててもどうにもならない」という言葉は今でもきちんと彼女の中に息づき、彼女を動かし続ける。今はどうすれば、何ができるのかわからなかったとしても、モアは立ち止まらない。

モアの持つ“強さ”には本当に心打たれてしまいます。

悲しむばかりではいけない。生きている者は死んでいった者たちの為にも前を向かなければいけない。
14、15話は本当に見ていて辛い話ではあったのですが、ただ悲しいだけでは「前向き」さもきちんと込められている。

素晴らしいゼガンとジード達の戦闘シーン(もう、ミニチュア撮影の真髄が込められた凄い絵が見れるのですよ!!)も含め、本当に素晴らしいお話だったと思います。


・また、もう一つ触れておきたいゼロの事。

今回、レイトさんは14,15話含めて一番最後にしか台詞がありません。
何で?と思ったんですがもしかしたら、この内容の話であえて「ゼロの思い」で喋らせたかったのかもしれないと感じました。
…あくまで、想像に過ぎませんが。

ゼロは始めシャドー星人であるゼナを疑ってかかり、彼をかばうモアに対しても割と冷たい一言をぶつけたりしています。
しかし、ゼナを監視する中でゼナの行動の意味やクルトとの関係を聞き印象を変えていきました。

自分と師匠であるレオとの関係をだぶらせて、ゼナに向かって「(クルトは師匠であるゼナが)好きだったんだろうな」と言ったりするシーンは非常に印象に残る。この辺りなんかはゼロがシャドー星人に対する偏見をぬぐった場面じゃないかと思う。

ゼロは口では何だかんだ言いながらも、やっぱり優しい。
リクやモアは勿論のこと、今回の事で傷ついたであろうゼナに対しても気遣いしてるんですよね…。
ゼナとのシーンは粗暴に見えて繊細なゼロらしい態度だったように思います。


・次回はなんとライハに再びリトルスターが発症。そしてついにベリアルが地球に姿を現します。
初の親子の対面がどのようなものになるのか?

タイトルがめっちゃ不穏なのが気になりますが、終盤の盛り上がりに向けて一時たりとも目が離せません!!
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