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KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

『血界戦線 Back 2 Back -Angry Young Merman-』 

今日、BS11で放送中の『血界戦線』第一期の再放送が最終回を迎えます!!
あと、2週間(私の住んでる地域ではあと13日)でついに第2期の放送が始まってしまうんですね~。

もう、ワクワクが止まりません。

そんなわけで、遅れに遅れていた『血界戦線 Back 2 Back -Angry Young Merman-』の感想です。

・「アグニの角質」と呼ばれる、時に人体の発火現象が発生することもある厄介なドラッグの製造元を探る為、ザップとツェッドは売人が出入りする店で潜入捜査を行う事に。

ちょっとしたトラブルでも簡単に怒ってみせるザップをいなしながら、ライブラの仲間と共に共に捜査を続けていたツェッドは店に不似合いな中年男を目撃する。

後日、公園でその男を再び目撃。
思わず話しかけたツェッドは男・セルゲイが店に自分の娘を探しに来ていたことを知る。
そして、偶然どうみても普通の人間に見えるセルゲイの腹にクラゲのような質感の水がたまった器官がついていることを知ってしまった。

医師のルシアナ曰く、その症例は大崩壊以降流行した感染症「ジェリーフィッシュインフェクション」で、その見た目のショッキングさから発症者たちは偏見の目に晒され迫害も受けているとという。
体組織の一部が変質する以外は健康体だが、体の大きな変化であるがゆえにヘルサレムズ・ロットから出ることができなくなった者も多いらしい。

多くの未知の病が溢れ、体の変化を伴う症例などヘルサレムズ・ロットではありふれたもの。
それでも当事者にとっては大問題だ。人生が大きく変わってしまう。

外観の変化による差別は多種多用な種族が住んでいるヘルサレムズ・ロットにいても同じで、「元」人間であるという事が余計に人間の恐怖を煽り、セルゲイは勿論、発症していない娘のエレンの周囲にも人はいなくなってしまう。
たくさんの当たり前に持っていたものを無くしてしまったエレンは刹那的に生きるようになってしまった。

セルゲイの元を訪れ、彼の苦悩を聞いたツェッドは改めて自分の事を話す。

自分が造られた存在であること。親もいなければ子孫も残せない世界で独りぼっちの種であること。
そんな境遇だからこそ「自分の持っていないもの」については、諦めもついている。あとは得るだけだと考えている。
しかし、最初から持っていたセルゲイ達が病気ゆえに、持っていたものを無くしていく事は間違っていると憤った。

セルゲイはツェッドが自分からすれば誰よりも大変な境遇にいるようにみえる彼が自分たちのために怒ってくれた事。そして心を救う一言をくれた事に感謝するのだった。


潜入調査が始まって数日がたち、ザップの偽の経歴が定着しだした頃、ツェッドは店でエレンと再会した。
父親が心配している事を伝えるが、エレンは猛反発。ツェッドの財布を盗むと「アグニの角質」を購入し服用してしまう。
薬物の効果でツェッドの目の前でトリップしたエレンは悪態の中で涙を流しながら自分の苦しみを吐露する。そんな彼女をツェッドは父親の元へ連れて帰るしかなかった…。

娘の変わり果てた姿をみて嘆くセルゲイ。そんな彼の目の前で人体発火現象が発生してしまった。
セルゲイは燃える娘の身体を、水分がいっぱい詰まった自らの身体で精いっぱい抱きしめた…。

ツェッドの素早い通報と、セルゲイの身体の水が功を奏し、エレンは一命を取り留めた。
病院に運ばれる父娘を見送る中、ツェッドのスマホにザップから一報が入る。ついに売人が接触してきたのだ。

そしてツェッドは取引先に赴き、人体発火を伴う「アグニの角質」に込められた“真実”を知ってしまう…。


・今回は、知的でいつも沈着冷静なツェッドの物語。
やたら絡んでくる兄弟子(笑)相手に腹を立てる時は別として、感情にまかせて怒るところを見せないツェッドの「心から許せず感情的に怒る瞬間」を描いたお話。


・生まれてからまだ13年しか経っていないとはいってもツェッドは肉体的にも精神的にもとっても「大人な」キャラクター。
瞬間湯沸かし器のように沸騰して見せるザップとは全然違う。

とはいえ、今回の潜入捜査での振る舞いやツェッドのエアギルス事件のザップを見てると、案外自分を装ったり、行動に計算を働かせたりする「大人な」行動ができる人物でもあるようにみえる。
…でもまあ、大概は感情が先立ってるから結局は場を無茶苦茶してるようにしか見えないけど(笑)


ツェッドは自分の感情をかなりコントロールしてる。どんな時でも人の事情を洞察する事をことを怠らない。
しかし、今回は話が別だった。

今回出会った親子は偶然出会った人物に過ぎない。
でも、彼自身のこの世界唯一の存在という特殊な境遇もあって、ごく普通に生まれてきたのに、当たり前に持っているはずの幸せを手放さざるを得なかった彼らに同情し、見捨てておけなかった。

しかも、ただでさえ大切なものを無くして傷ついていたエレンを、更に肉体的にも傷つけた薬物を売る売人が、利益を得るよりも薬を買うような心の弱い「負け組」の人間を燃やして淘汰する為に薬を売っていると知ってしまったツェッドが我慢する事はもう、無理でした。

触角に触れられた事なんかきっかけに過ぎなかったでしょう。
チンピラを一撃で沈めたツェッドは啖呵をきってみせる。

『人の人生に価値があるとかないとか 負け組とか勝ち組とかもううんざりです 
そんな言葉を受け入れるのは 息が出来なくなるのと同じだ』


ツェッドは決して口汚く怒りを現さない。上に書いた言葉も冷静に紡いでいるように見出る。でも彼の怒りの大きさはその後の彼の仕打ちでわかる。

ツェッドが売人相手に使った技は血法の奥義「轟天招来」!!
売人どころかザップやライブラのメンバー達や店ごと半殺しにしてしまうのでした…。

全てが終わった後、ツェッドは恐縮しきり。巻き込まれて大怪我したザップは文句の言い通し。ただ、売人を店ごと潰したことで「アグニの角質」の製造元も潰れたようで薬物の供給を止める事が出来たのでライブラとしては結果オーライ。
見舞いにきたレオはツェッドのそんな一面を知り、嬉しく思うのでした。
(ザップも文句を言いつつもツェッドが時に感情を爆発できると知って安心してるようにも見える)


・ツェッドが孤独な境遇に生まれながら命を断たず、立ち上がれたのは彼が「強かった」から。
だからといって、「弱い」人間が理不尽を強いられるのは仕方のない事かというと、そんな事は無い。

誰もが初めから負けていたわけではないと思う。立ち向かおうとしても、負け続けて、立ちあがれない時は誰にでもある。
エレンが薬に走ったのはそんな瞬間でしょう。その時に負っている「弱さ」は一方的な価値観しか持てない人間に蔑まれるものではないと思います。

弱った時に本当に必要なのはほんのちょっとした「幸運」なのかもしれません。
偶然の出会いだったり、ふと目にした言葉だったりその形は人にとっては様々でしょうが、その「幸運」に出会えれば変わる事が出来る日もくるかもしれない。また、考え方を一つ変えるだけで、新たな道を歩める時もある。
(勿論、その幸運に出会うのも考え方を変えるのも難しい時はあるかもしれませんが…)

セルゲイ親子はツェッドとの出会いと、セルゲイが背負っていた「不幸」の形をした「幸運」でもって新たな道を歩み始めました。
そして、孤独だったツェッドも新たな「繋がり」を手に入れたようで…。彼の「持ちもの」はこれからどんどんと増えていくんでしょうね。
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テーマ : 血界戦線 - ジャンル : アニメ・コミック



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漫画家・内藤泰弘さんファンのKUROがお送りする趣味に関することを色々書いているブログです。不定期更新。

主に「ジャンプSQ.」「ジャンプSQ.クラウン」掲載の『血界戦線』の感想で構成されています。

『血界戦線』は次回掲載までに更新が目標です。

※現在更新停滞ぎみです…。アニメ『血界戦線』第2期までには調子を戻したい…

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