desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

2016年4月の読書メーター 

・2016年4月の読書メーターまとめです。

今月はそれなりに忙しかったりしたんですが、結果は9冊とこの時期にしては結構読めた(感想を書けた)方。
去年は読了数50冊を超えるのが中々難しかったですが、今年は早ければ今月、遅くとも来月には越えられそうです。

・刊行以来ずっと読み続けていた『封神演義』文庫版も先月でようやく終了。
コミックを買い続けてきた時は時たま飛び出すメタ発言が少し苦手だったんですが、久々に読み返すとあまり気にならなかったです。
むしろ、全てが最終決戦に繋がっていく伏線の生かし方やストーリー展開の巧妙さなどが素晴らしくて、こんなに面白い漫画だったかと驚いています。
また、原作小説を再読しておいたのも良かったかも。

・発売と同時に購入してたくせに今になって『64』読了。

主人公・三上の意に染まぬ「場所」は配属された部署の事だけでは無く、家族のなかでの「夫」「父親」としての立ち位置もそうで、向き合っているようで実は色んなものから目をそらしてきた彼が、県警最大の汚点を前にして開眼し、逃げる事を止める。
実は物語は全て(過去の事件である「ロクヨン」)が完全に解決する前に終了するのですが、一つの覚悟を決める三上の姿には清々しささえ感じる。
横山秀夫さんらしい、人の感情の正負を余すところなく描写する作品なので読感は非常に重い。
とはいえ、三上が真の意味で広報官とての矜持を得ていく様は読みごたえを感じました。

・今月はもう一冊警察小説を。
こちらも『64』同様、非常に評判のいい『教場』。警官でありながら学生、という中途半端な立場にいる警察官たちを描く少し異色の作品。

こちらも人のドロドロした生々しい部分が描かれている作品なので読む人を選びそうですが、登場人物たちが風間教官の謎解きとそれぞれの修羅場を経て、強かに逞しくなっていくのが連作の中で解るのが面白い。
風間のキャラクターも魅力的。どういった過去を経ればこのような人物になるのか…。

2作目も是非読みたいと思います。




2016年4月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2732ページ
ナイス数:235ナイス

坂本ですが? 4 (ビームコミックス)坂本ですが? 4 (ビームコミックス)感想
スタイリッシュ…というよりは謎の領域に踏み込みだしていたような気がする坂本君の活躍もこれで見収め。少しさびしい気もしますが、この内容で続けるのはこの巻数がちょうどいいのかもしれませんね。本当は誰よりも坂本と仲良くなりたかったのに先輩に唆されて暴れるあつしを取り込んだ送辞。人生の荒海に(無理やり)乗り出さされる深瀬先輩の“卒業式”。そして坂本とクラスメイトとの別れを描く終業式…。爆笑しながらも妙な感動さえ覚えてしまい、私もこの世界観に相当毒されてるな~と感じてしまいます(でも、感じたものは仕方がない)
読了日:4月3日 著者:佐野菜見


ONE PIECE 81 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 81 (ジャンプコミックス)感想
サンジの身に降りかかった事件とゾウの抱えていた“秘密”が明らかになる第81巻。移動が大変なこの世界で「北生まれの東育ち」と言うからには、何かしら事情があるんだろうなとは思ってはいましたが、考えていた以上に曰く付な家の出身である事が判明したサンジ。本人は「必ず戻る」と言っていたもののそう簡単にはいかないのは明らか。ドフラミンゴを倒し、必然的にカイドウと敵対する事になっている情勢の中、サンジ絡みでもう一人の四皇、ビッグ・マムとも明確に対立する因縁も発生したルフィが、果たしてどう動くのか気になります。
読了日:4月4日 著者:尾田栄一郎


教場 (小学館文庫)教場 (小学館文庫)感想
警察官と言えども人間。高い志があったとしても誰しも欠点はあるもの。視点となる人物たちはそれぞれ警察官としての美点を持ちながら「思い込みからの猜疑心」や「協調性の無さ」といった「負の部分」を抱えた人物ばかり。しかし風間教官が学内で発生する事件を解き明かしていく事によって彼らは修羅場を経験しながらも次第に負の部分から解放されていく。負の部分を知りそれでも乗り越えていった人間は強い。第6話「背水」に至ってそれでも警察に残った彼らの強かさに感じ入ると共に、生徒を厳しくも静かに導いた風間の人物に非常に魅力を感じる。
読了日:4月6日 著者:長岡弘樹


聖闘士星矢EPISODE.Gアサシン 6 (チャンピオンREDコミックス)聖闘士星矢EPISODE.Gアサシン 6 (チャンピオンREDコミックス)感想
タイトル・ロールが登場し、否が応にも気分が高まる第6巻。この本の主役はあくまでシュラだし、作中では『星矢』ではお馴染みの感がある「同胞の裏切り」も孕みだし、注目点も増える本作ではありますが、星矢の登場はやはり別格。他の作者の描く作品だとしてもその存在感は凄い。かつて星矢が紫龍を救った方法で、紫龍が星矢を救うという展開もいいですね。ストーリー全体としては繰り返される人間(聖闘士)の「業」を断つ事が最終的な目的になりそう?あとシュラが仕事の合間に日本を満喫しまくってるのが地味に笑える。
読了日:4月10日 著者:岡田芽武車田正美


デュラララ!!×11 (電撃文庫)デュラララ!!×11 (電撃文庫)感想
様々な火種が発生し爆発寸前の第11巻。セルティを中心とした情報集約の為のギルド結成。臨也の予想を超える「歪み」を見せる帝人。帝人と対峙する為奔走する正臣。臨也の言葉と鯨井との出会いで心かき乱される杏里…。池袋にセルティの首が投下され、予想外な人物も動きだし、ここからは何が起こってもおかしくない状態です。臨也は人間観察の為に全ての事の黒幕のように振る舞ってはいますが、正直彼自身もこれからはろくな目には遭わないような気がしてなりません(これまでも上手くやったと思ったとたんに痛い目を見たりしてるし…)。
読了日:4月12日 著者:成田良悟


封神演義 11 (集英社文庫 ふ 26-17)封神演義 11 (集英社文庫 ふ 26-17)感想
『標なき道へ!始まりの終わり』天化が逝き、紂王も討たれ、何ともいえない切なさが残る殷との戦争はここに集結。ついに真の“敵”女媧との戦いが始まる第11巻。ここに至って強キャラ・燃灯道人登場。これがまた太公望の存在を食いそうな強烈なキャラクター。他のスーパー宝貝持ち達の活躍もめざましく、またしても主人公が目立たなくなる…と、思いきや終盤に衝撃の展開が!ついに明らかになった王天君の“役割”。憎むべき女媧を討ち果たすため、一人の人間の魂を分割し、同輩を謀っても人材を独占しようとした元始天尊の執念が中々恐ろしい。
読了日:4月19日 著者:藤崎竜


64(ロクヨン) 上 (文春文庫)64(ロクヨン) 上 (文春文庫)感想
警察小説。主人公は元刑事で現在は意に染まぬ警務部勤めの広報官・三上。娘の失踪、記者クラブとの深刻な対立という問題を抱える中、“昭和64年”に発生した少女誘拐殺人事件の警察庁長官視察が決定。しかしこの事が事件発生当時闇に葬られた県警の大失態をまざまざと浮かび上がらせてしまう…。兎に角著者は主人公にどれほど試練を与えれば気が済むのかと思わざるを得ない。次々と発生する胃の痛くなるような出来事を読み進め、過去に隠された真実が判明した時、思わず息をのんでしまった。刑事と警務の狭間で三上はどう動くのか?
読了日:4月20日 著者:横山秀夫


封神演義 12 (集英社文庫 ふ 26-18)封神演義 12 (集英社文庫 ふ 26-18)感想
原作である小説版を読んだ時非常に印象に残ったのは終盤に姜子牙が得た一つの感慨。それはどんな立派な人物も強力な宝貝を持つ仙人も、表でも裏でも歴史を動かした者たちは実は定まった運命を遂行する“執行者”に過ぎないと言う事でした。だから、と言う訳ではないのかもしれませんが、この漫画で著者は登場人物たちの誰も彼もに「運命=女媧」に従わない道を選ばせたのかもしれないと感じています。唐突に見える妲妃のあの行為も、原作で(悪役とはいえ)女媧に使い捨てられた彼女に最大のしっぺ返しをさせるという意味があったのかもしれません。
読了日:4月26日 著者:藤崎竜


64(ロクヨン) 下 (文春文庫)64(ロクヨン) 下 (文春文庫)感想
意に染まぬ場所で花開くのは難しい。ましてや刑事に未練があり、かつて行っていた「改革」も刑事に戻るまでの実績稼ぎだった三上には。しかし県警史上最悪の事件を巡って遺族そっちのけで繰り広げられた刑事と警務の抗争の間に立った時、三上は真の意味で広報官としての矜持を獲得していく…。人の正も負も余すところなく描写されるので読んだ感触が非常に重苦しいですが、ロクヨンの亡霊が現れる後半はその展開と共に一気に読まされる。事件の真実は重いものだったし解決もこれからではあるのですが、三上の静かな決意に清々しささえ感じました。
読了日:4月28日 著者:横山秀夫



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