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Author:KURO
漫画家・内藤泰弘さんファンのKUROがお送りする趣味に関することを色々書いているブログです。不定期更新。

主に「ジャンプSQ.」「ジャンプSQ.クラウン」掲載の『血界戦線』の感想で構成されています。

『血界戦線』は次回掲載までに更新が目標です。

※現在更新停滞ぎみです…。アニメ『血界戦線』第2期までには調子を戻したい…

コメント、ブログ拍手ありがとうございます。
返信はかなり遅いので、ご了承ください。

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『血界戦線』 第3話「世界と世界のゲーム」

・ちょっと遅くなりましたが、アニメ『血界戦線』第3話「世界と世界のゲーム」の感想(のようなもの)です。

・ゴーストワゴンの一件で怪我を負い入院したレオは、病院の敷地内にあった墓地で自らを幽霊と名乗る少女「ホワイト」と出会う。
レオは退院後もこの不思議な雰囲気の少女のことが気になっていた…。

一方、ヘルサレムズ・ロットでは常人を超人に変える合成麻薬「エンジェルスケイル」が蔓延し始めていた。
その危険過ぎる麻薬が外界にも出回っている事を掴んだライブラは事態を重くみて流通経路を探り始めるが、そのルートを一向に掴む事ができない。
そんな中、クラウスはライブラのメンバーの一人であるK・Kと共に異界の顔役の一人であるドン・アルルエルの元を訪問する。
老人の目的はクラウスと「プロスフェアー」と呼ばれるゲームをする事。
クラウスはアルルエルから麻薬の流通経路を聞き出すため、自らの命をかけてゲームに臨む事になる…

・第2話のラストで印象的な少女・ホワイトと出会ったレオ。
あなたを気にいった、といきなり飛び込んできた彼女を抱きとめた…と思ったら自分の借りている部屋のベッドで変な鳥に起こされ、目の前には邪神像が立っていた。

いきなり何を言っているのか判らないと思いますが、ヘルサレムズ・ロットは「何でも起こりうる街」。
だから自分の借りてるアパートが「籤に当選した」という理由でいきなり観光名所になり、大家にここを高級ホテルに建て替えるからと40秒で支度させられて追いだされる事など日常茶飯事なのである…。

…って改めて書き起こしてみても凄い話だなー(笑)
とりあえず像が出現したのがベッドぎりぎりの壁の向こう側でよかったと思う。これって出現する場所によってはレオの人生終わってたよね…。

・そんなわけでアパートを無理やり追い出されたレオはライブラの事務所で寝泊まりする事になってしまいました。
更にはザップに“文字通り”尻に敷かれる羽目に…前回の怪我といい、本当に災難が続きます…。

・知覚の鋭敏化、筋力、回復力の増加など一時的な人体改造を可能とする超高度術式合成麻薬「エンジェルスケイル」。
常人を超人と化す、危険の一言では生ぬるい厄ネタの麻薬がヘルサレムズ・ロットだけにとどまらず、街の外にまで出回り始めている事を知ったスティーブン達は調査を開始しようとしますが、肝心のリーダーのクラウスはなんとゲームに夢中。

どんだけ夢中かというと、レオが(ザップのせいで)死にかけてるのに全く気のする様子もなく、勝負の余韻に浸るぐらいに夢中。
1話で仲間でも何でもないレオをかばって大怪我した人間と同一人物とは思えないぐらい酷い仕打ち(笑)
スティーブンも全くレオの事心配せず即時解散かけちゃうし、レオはこんな組織に身を置いといていいんでしょうか…。


・エンジェルスケイルの流通経路についての調査が開始されますが、懸命の情報収集にもかかわらずそのルートはまったく掴めず、徒労に終わります。
どうやらもっと異界に近いところで動いている話らしく、そうなってくるといくらライブラといえど容易に近づく事はできない。

一方、クラウスはライブラのメンバーであるK・K(鬼強い隻眼の美女)と麻薬の情報を得るため、ある場所に向かっていました。そこはほぼ異界に近い場所。異界の顔役の一人であるドン・アルルエルという老人の邸宅。

ヘルサレムズ・ロットにはフェムトなどといった、人知を超えたとんでもない存在は数々存在しますが、ドン・アルルエルもその一人。決して簡単に“謁見”できる存在ではない。

そんなアルルエルが人間に会うのは理由がありました。
彼は異界に存在するチェスをベースとした知的遊戯「プロスフェアー」の熱狂的な愛好家。
元々異界発祥のゲームですが、現在は人界にもプレイヤーがおり(クラウスが冒頭でネット対戦していた人物などもその一人)、アルルエルは時折ゲーム巧者を招き対戦しているらしい。その報酬は対戦者の望みを叶える事。どんな大それた望みもOKだが、そのかわり望むものが大きければ大きいほど、それに見合う時間アルルエルと対戦する事になる。
クラウスは4度、彼と対戦しているらしい。

ところでクラウスがアルルエルの元を訪れた際、先客がいました。
彼はチェスのグランドマスターであるウルツェンコ。ウルツェンコは自分の出身国に核を保有する力をもたらす為、アルルエルの元を訪れていたのでした。

人類の至宝といっても良い人物の命が危険にさらされている事を知り、なんとか対戦を止めようとするクラウス。
しかし当のウルツェンコは全く意に介さずクラウスの「投了を忘れて戦って欲しい」というアドバイスも一笑に付します。

確かに「勝ちを取るな」とは世界一のチェスチャンピオンに対してかなり失礼ないいぐさではあります。ゲームに自信のあるウルツェンコはこの秘密の会合を外部に漏らさぬため、対戦時間時間を延長してまでクラウスとK・Kの死を望みます。
求められた時間は9時間。かなりの長時間ですが、彼はそれでも負けるとは思っていませんでした。

しかし数時間後、後々クラウスの言葉がどれほど重要な意味を持つのか、ウルツェンコは身をもって思い知る事になってしまいます。

アルルエルは1200年という時間を「プロスフェアー」に費やしてきた無類の“愛好家”。
実力が拮抗すれば、その手は無限に広がり、時間がたてばたつほど指数関数的に難易度を増していくこのゲームに、小さな脳味噌しか持たぬ人類は彼に未来永劫勝つ事はできないのです。

・9時間の早差しであと2分というところで負けてしまったウェルツェンコ(つまりウェルツェンコはクラウスとK・Kの死を望まなければ勝っていた可能性があったのです。流石、人界一のチェス巧者。でも安易に人の死を望んだために負けを見たというのが何とも皮肉…)。

ウルツェンコは負けた代償にその人生の全てを奪われそうになります。

…このあたりはアニメだとあっさり流されていましたが原作だと、勝負に負けた者は永久にアルルエルとプロスフェアーに興じる為に脳を取り込まれてしまうんですよね…。

しかし、黙ってこれを見過ごせるクラウスではありません。
間に割って入り、ウルツェンコの命を奪うのは自分との対局にして欲しいと願い出ます。
一度は拒むようにみえたアルルエルでしたが、自分とクラウスとの縁を考慮し、対戦時間を99時間に設定する事でその望みをかなえようと申し出ます。そして、クラウスの真の望みである「エンジェルスケイル」の流通ルートについても教えると約束しました
クラウスは当然その申し出を受けます。



・台詞はあくまで抑え気味。大局自体も早差しということもあってこの“拳を全く振るわない戦い”は想像していたよりも静かに、淡々と進みました。

しかし、クラウスが次第に追いつめられているのは展開する遊戯板と不気味に変容する駒、そしてクラウスの様子でわかります。
K・Kはウェルツェンコの彼は何者かという問いに“獣のごとき生命力で武装した凶悪なまでの頑固者”と評しますが、その生命力豊かな彼でさえしだいに命を削られていく。

自らを追い詰める戦いにやすやすと飛びこむクラウスという人間を不合理に感じるアルルエル。
後悔はないのかという問いにも、熟慮のうえ、自らそう決めている為に微塵もないというふうに答える彼を、アルルエルは非常に興味深く感じている。
今回の対戦も、クラウスを自らに取り込むために「チェスマスター」という餌まで用意して準備した「罠」だった。
アルルエルはクラウスの精神の折り時を待っていた。

そしてその時はやってくる。アルルエルは疲労困憊のクラウスにある事実を突きつける。
すなわち、今クラウスが救おうとしているウルツェンコは顔色一つ変えずクラウスの死を望んだ人物であること。
何のためらいもなく人の命を奪う事を願った人間に守る価値などあるのかと?

常人なら心を打ち砕かれる瞬間。しかし、クラウスはいとも平然と答えてみせる。
この台詞は原作にもある台詞で、クラウスの言葉の中でも屈指の名言。
秘密組織のリーダーであるクラウス・V・ラインヘルツという人物の精神を端的に現した台詞だと思うので引用してみます。

 人は弱い。その弱さ故に時に矜持を捨てた行動をとる事もあるだろう。
 だがそれがなんだと言うのだご老体。
 例え千の挫折を突きつけられようとも私が生き方を曲げる理由にはならない


クラウスの言葉を受けるようにゲームを行っている空間は一気に朝日の色に染まる。
流れるBGMはベートーベンの交響曲第9「歓喜の歌」。

クラウスは逃げ切る事で勝利し、ウルツェンコどころか人類を災厄から救う事にも成功したのです…。


・原作の「世界と世界のゲーム」は原作でも一二を争う好きな話で、『血界戦線』がアクションシーンを描くだけの漫画ではないと示した結構印象深いお話。
拳が一切振るわれていないのに迫力ある「戦い」が描かれる展開に凄く感動したものです。

そんな自分の中でかなり期待値が高いお話のアニメ化は楽しみでもありましたが、同時にどうなるんだろうという不安も感じていました。…しかし、蓋が開いてみたらそれは完全に杞憂でした!

実は正直言うと、自分の中で迫力あるシーンを想像していたので、淡々と進む戦いに初見は「あれ?こんなものかな?」と思いました。
しかし、クリアな頭でもう一度、今度はちゃんとしたテレビで見てみると(実はリアルタイム視聴は夜中なのもあって携帯のワンセグで観てるので画面が滅茶苦茶小さい)かなり凄い事になっている事に気づく。

精緻に作られた背景美術。それに拍車をかける静かめのBGM。
アニメになるのだからと無駄にプロスフェアの設定を作って解説をする事も無く、下手に台詞をこねくり回す事も無い。
役者の声の演技が、足りなそうなものを補っていく。

クラウスの苦境が淡々と積み重ねられ、ドン・アルルエルが追い詰め、そしてクラウスが自らの矜持を示す「あのセリフ」!!そして、陽光に染まる部屋と「歓喜の歌」!!
改めて見ると本当に素晴らしいなと思いました。

兎に角、原作同様展開が醸し出す雰囲気に乗る事ができれば素晴らしいものを見る事ができると思います。
でも逆に言うと、この雰囲気になじめないと一切楽しめないお話だったようにも思います(何しろ説明的な部分はほぼ無い展開なので…)。
そういう意味では賛否両論の出そうな回でしたが、私にとっては文句なしの味わい深い良回でした。
本当に面白かった~。

・クラウスの活躍で今回も軽く世界が救われました。
エンジェルスイケルの情報源は謎のまま。レオはいいところを当てますが、周囲は相手にしない…。
とはいえ、スティーブン曰く「世界は何でも起こる」。だからレオにも可愛い女の子の友達ができた。

レオはホワイトに会う為に病院を頻繁に訪れるようになっていた。
彼女はどうやら3年もこの病院にいるらしく、話相手といえば「兄」だけだったらしい。
彼女はレオの眼について、核心を突くような事を言いますが、レオは単純に「眼がいい」だけの話にすり替えるのでした…。

・今回はホワイトの事が少しだけ明らかになりましたが、彼女が3年前から病院にいらしいのは一体どんな意味が?
(3年前といえばヘルサレムズ・ロットが誕生した年でもある)

そして、今回の予告はホワイトの兄らしき人物が喋ってるんですが、ここでも結構重要な事をポロリと言っています。

原作の話をアニメ化しながら、オリジナルの展開も淡々と進んでいきます。
無理やりその回のメインとなる話に絡めないところは高感度たかし。それにメインとオリジナルが別々に進んでいくのでそれぞれの話に集中しやすいような気がする。
オリジナル部分の展開も今後本当に楽しみです。

次回は遂にライブラの宿敵ブラッドブリード登場回。新たなメインキャラクターも登場します…。




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コメント

Re:

絢工さん>
コメントありがとうございます。

仕える者である執事を“偉大にする”事ができる主人という意味において、クラウスは本当に相応しい人物だと思います!
『日の名残り』のあらすじを調べて読んだんですが、非常に興味深いお話…。
積読本が多い身なのでいつになるかは判りませんが(^^;いつか読んでみたいです!!

ドン・アルルエルおじいちゃんの歓び>
なるほど~。
異界でも地位ある存在である彼にさえ緊張感を与える遊戯の対戦者としても、有意義な会話をする相手としても、クラウスは長い時を生きるアルルエルの心を満たす最高の相手。
クラウス矜持を示したあの場面は、アルルエルにとって最高の瞬間だったかも知れません…

ご主人様にも惚れ込んだ回でした!

 こんにちは。
 執事萌えでギルベルトさんに惹かれて見始めた私ですが、今回はそのご主人様のクラウスの旦那にも惚れ込んでしまった回でした。

 大好きな小説「日の名残り」の老執事・ミスタースティーブンス(あら、名前が番頭さんと似て・・・)によれば、「みずからの執事人生を振り返り、『私は偉大な紳士に仕え、そのことによって人類に奉仕した』と断言できる執事こそ、真に『偉大な』執事であるに違いありません」とのことですが・・・クラウス坊ちゃまはギルベルトさんを「偉大な執事」にしてくれる素晴らしい偉大な紳士ですね(><)ノシ

 最後K.k姐さんが泣きながら電話している場面を見ながら、「きっとこの時ギルベルトさんは落ち着いた顔で運転しながら心の中では『ぼっちゃまぼっちゃまぼっちゃまあああああ!!』状態だったに違いない などと思ってしまいました。

 そしてあの「歓喜の歌」と陽が昇る背景の演出はアニメならではでしたね!!
 あの曲を聞きながら「これはドン・アルルエルおじいちゃんの歓びかーーーー!!」と悶えてしまいました。
 あれだけ強いとなかなか楽しい勝負と思える相手も限られますよね・・・きっとドン・アルルエルさんは、好きな時にずっと楽しい勝負をするためにクラウスの脳みそが欲しいという欲と、手に入らないが故の楽しさの間で何ともいえないほろ苦い楽しみを毎度味わっているのではないかと思ってしまいました。

 原作10巻まで買い揃えてしまいましたが、オリジナル部分がどう絡んでどういうアニメの完結となるのか、とても楽しみです。
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