desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

『血界戦線-BRATATAT MOM-』 

・『血界戦線-BRATATAT MOM-』の感想です。

この話の主役は、K・K。
ライブラの重要戦力であり、2児の母親でもある彼女のある奮戦が描かれます。 ・K・K。
本名、年齢、出身地などは非公開。
ライブラ随一銃器の使い手であり「血弾格闘術(ブラッド・バレットアーツ)」の使い手でもある。
男性にも引けを取らない戦闘能力の持ち主であり、ライブラの戦闘面では欠かせないメンバーですが、彼女は他のメンバーとは少し違った事情を持つ。

結婚をし、愛しい夫と息子たちがいるのだ。


・いつもライブラの活動で忙しく飛び回っているK・Kはなかなか子供達の為に時間を割くことができない。
それでも次男の授業参観には必ず行くという約束をしたものの、その日が大規模な犯罪組織壊滅作戦の決行日と重なってしまった。
K・Kは次男のケインに許しを請うものの、何度も破られてしまう約束に今度ばかりは聞き入れない。
夫は子供との約束を守れない事に落ち込むK・Kにいつかは彼も解ってくれると慰める…。

しかし、K・Kはパトリックに頼み、大枚をはたいて作り出した「遠隔操作式狙撃システム」と「無人ヘリ」いう手段で問題をクリアして、作戦を決行しながら授業参観にもいく事に成功した。
何度も呼び出しを喰らいながらも、息子の成長を噛みしめるK・K。
しかし組織はとんでもない事に“血界の眷族”を用心棒として雇っていた!!現場で眷族に対抗できるのはスティーブンのみ。しかも形勢は圧倒的に不利だった。

仲間を救う為に、息子に謝りつつ作戦現場に駆け付けようとするK・Kは、学校で思わぬ事実に気づいてしまう…。


・「BRATATAT MOM」は、K・Kの親としての顔が描かれる、心温まるお話でした。
その普段の言動からお母さんっぷりが何かと察せられるK・Kでしたが、今回は彼女の仕事を持つ母親の苦悩が描かれています。

・彼女の仕事は陰ながら世界を守る事。
「仕事」の一言で片づけていいのか迷うような凄いお仕事ですが、彼女が抱える悩みは忙しい仕事を抱える母親の誰もが持っている共通の悩みだと思います。私自身は子供がいないですが、今回の話は非常に共感してしまいました。

愛する子供との約束は必ず守りたい。でも、そういうわけにはいかない時もある。
K・Kは仕事を理由に“仕方なく”たくさんの約束を破ってきたようです。それが積み重なって我慢できなくなった次男のケニーは今回とうとう限界に達し、我儘を爆発させます。でも、彼の要求は子供としては極々正統なものでもあるのです。
少し大人の長男はある程度その仕方なさを解っているようですがそれでも母親に不満が無いわけではない事は、その言葉の端っこで読みとれる。
K・Kは子供たちに責められ思いっきり落ち込んでしまいます。

・それでも母親だから子供の願いをかなえたい。
そんな一心でK・Kが実行した行動はとんでもない方法で、それが何ともコミカルに描かれてはいますが、彼女の思いは真剣そのもの。
自分の「世界を守る」仕事が、ひいては子供たちの未来を守ることでもある事を知る彼女は、どちらも手を抜く事ができないのです。

結局、ブラッドブリードの登場で彼女は授業参観を放棄することになります。
涙ぐみ、K・Kに母親失格だと言うケインにむかって彼女は真っ直ぐな瞳で言う。

『そんなことない。私 君に嫌われるのが何より辛いけど 君のためならガマンできるもん』(コミック9巻162ページ)

子供との約束を破るのは何より辛い。でも、彼を守るためならばその辛さも我慢する。彼女の現状を表し、本当に本心からの言葉です。
言われたケインはどういう事か解りません。それでもいつの日かその言葉の重大さが伝わる日が来るのでしょう。


・もうひと組重要な「親」が登場します。それはなんとライブラと敵対するブラッドブリードその人でした。

彼はある事情から人間の少女を育てています。その為にはお金が必要で、人間に雇われ用心棒家業をしているようなのです。
超常的な能力を持つ彼ならばそんな仕事をしなくても大金を得る方法などありそうですが、彼が雇われ仕事などに身をやつしているのは、あくまで「人の親」として少女を育てているからなのかもしれません。

結局、K・Kと一色即発になったものの娘の登場で彼は戦う事を止めてしまいました。
そのせいでできた隙のせいでスティーブン側も勝利を収め、彼は仕事に失敗してしまいます。

仕事を失敗した事と、正体がK・Kにばれたことで彼は娘と共に引っ越ししてしまいます。娘は急な転校も慣れたもので、“父の仕事が忙しいから”と理解している。
娘の様子と言い、授業参観の時の様子といい、急な転校を気にして用意したたっぷりのデザートといい、彼が娘にたっぷりの愛情を注いでいる事が察することができます。

彼は思います。
いつか娘が一人前になるまで、自分が彼女を守ると。

子供が巣立つその日まで守り育てる事。
それこそが、彼やK・Kたち『愚かな大人に課せられた大切な仕事だから』…。


・今回は母親としてのK・Kの姿、そして「親」の子に対する思いが描かれたコミカルながら温かい小品でした。
もう、K・Kのお母さんっぷりに読んでて何度か泣きそうに…。仕事と子供の間で板挟みになって悩む姿がなんともリアルで、成長した我が子の姿に涙ぐむところで私も思わずジンときてしまいました。

またブラッドブリードも、単純な人間との敵対種族だけではかたずけられない、なんだか一筋縄ではいかない種族だなと思いました。

でも、今回の話、実は一番いいな~と思ったのはK・Kの旦那さんだったりします
この人はK・Kの仕事を理解した上で求愛し、結婚したらしいツワモノなんですが、子供たちを頭ごなしに叱るんでは無く諭したり、仕事と子供たちの間で思い悩む奥さんを優しくフォローするところが…何ともいえず良いのですよ。

本当、こんな旦那さん羨ましすぎる~(笑)

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漫画家・内藤泰弘さんファンのKUROがお送りする趣味に関することを色々書いているブログです。不定期更新。

主に「ジャンプSQ.」「ジャンプSQ.クラウン」掲載の『血界戦線』の感想で構成されています。

『血界戦線』は次回掲載までに更新が目標です。

※現在更新停滞ぎみです…。アニメ『血界戦線』第2期までには調子を戻したい…

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