・随分久しぶりの『トライガンマキシマム』連載時に書いていた感想の投稿です。
『相棒』放送が無い春夏はどうしてもブログの更新が止まってしまいがちなので、それを補う意味で始めた過去記事の投稿でしたが、案の定、『相棒』の新シーズン放送が始まって以降は更新をすっかり忘れておりました(^^;
気まぐれで始めた事なので止めてしまってもいいんですが、手元に残してる記事ももうそれ程多くないので(色々あって感想を書かなかった回も多いので…)、ここまできたら全部アップしていこうと思います。
先月号の最後で地球からの船団が近づきつつあることに星に住む人間が全て気づいて、にわかに残された人類は活気づきました。
『もしかしたら自分たちは助かるかも知れない』という希望に、街全体が震えています。
活気づく人々の姿とルイーダたちとの再会を喜ぶのもつかの間、ヴァッシュとリヴィオには辛い瞬間が訪れます。ミリィに姿の見えない牧師の行方を聞かれたのです。
このヴァッシュにもリヴィオにも答えづらい質問に助け船を出してくれたのは意外にもブラドでした。
「牧師は旅に出た。いつ帰るかわからない」という婉曲な言い回しではありましたが、もちろん真意はミリィに伝わり、彼女は泣き出してしまいました。
前々回の時も思いましたが、本当にブラドがいい男に成長しています。
リヴィオへの助け船もそうですが、このあとの場面でも少し落ち込み気味のリヴィオに活を入れます。
“腕がたつなら、このような事態の今やれることはたくさんある。ウルフウッドが命を賭け、ヴァッシュが連れてる男ならやってやれない訳はない”
ブラドの一言でリヴィオは戦いへの決意を新たにしたみたいです。
初めてブラドが登場したときはブラドは少し嫌な奴でした。
あからさまにシップの外の世界の人間を見下し、ヴァッシュに対しても冷たい態度をとっていました(ただし、これはヴァッシュを得体のしれない存在として恐れていたということと、自分の好きな女の子ジェシカに対するやきもちが入ってましたが…)
しかしシップが敵の襲撃に遭って以降、様々な修羅場をくぐり抜けた彼はシップ内でも若手のリーダー格となり、人間的にも大きく成長しました。
本人さえリヴィオに対する行動は「ガラにもない」と不思議がってましたが、それだけ自分で気づかないぐらい成長しているということなのでしょう。この「いい男」っぷりにジェシカが気づいてくれたらブラドとしては最高なんでしょうけどね(^^;
さて、今月はもう1人いい男…というか読者の心の声の代弁者(たぶん)が登場しました。
その男の名は、ブランドン・マーロン。酒飲みで気難し屋ですが、伝説のガンスミス「フランク・マーロン」の息子であり、彼自身も凄腕のガンスミスである(このあたりの設定はアニメ見てた人間なら「おおっ!!」てなる)男。
彼がどのような形でヴァッシュと知り合ったのかは説明されてませんが、ヴァッシュが信頼して銃を預ける相手というのだからかなり深い付き合いがある人間です。
マーロンはヴァッシュのために銃弾を用意しますが、その注文の中に「薬莢とガンパウダーだけ」というものがありました。特殊弾がいるなら発注通り作れるが、と申し出るマーロンにヴァッシュはいつもの通りニコニコと「大丈夫」と答えるのです。
その姿を見て、マーロンは寂しげにヴァッシュにいいました。(以下、引用)
「全くよ… アレだなおめえは
そうやってある瞬間ガチッと立ち入らせない所があるよな サビシイぜ
周囲に気ィ使ってるのはわかるんだけどよ 独りで背負い込むの見させられてるこっちのみにもなれや
お嬢ちゃんたち(注:メリルとミリィ)もいつかいってたさ 遠慮しちまうんだと
男の世界に立ち入っちまう様な気がしてるらしいぜ?
おまえはもっと頼っていい それだけの事をしてきた男だ
皆待ってる」 (ヤングキングアワーズ6月号 P201より、注はKUROがつけたもの)
いやー、今まで私が「トライガン」を読んでてヴァッシュに対してずっと感じたり思ったりしてきたことをまるまる全部言われてしまったようなものです(笑)
人間と共に生きていくことを願ってるヴァッシュですが、自分がいれば周囲を巻き込んでしまうことから人に深く関わることをヴァッシュは避けてきました。
それは自分の命とも言える銃を預けるマーロンでさえ同じです。相手が一歩でも自分に踏み込んでくればニコニコ笑いながら逃げていくのです。
それは人とは異なる種であることや、その気になれば人類全体を滅ぼすことができる相手を仇に持つヴァッシュとしては当然のことだったのかもしれません。
しかし、彼と関わった人間の全てが彼とドライにつき合っていけるわけが無いのです。
大好きな友達が辛そうにしてるなら、慰めたり勇気づけたりしてあげたい。そしてもっと頼りにして欲しいと思うのは人間の心の動きとして当然のことでしょう。
マーロンの言葉はヴァッシュを「友達」だと思っている全ての人達の気持ちを代弁した言葉だった様に思います(そしてこれは今までヴァッシュを応援してきた私の気持ちでもあります)。
この言葉を聞いたヴァッシュの顔がまた印象的。
もう150年生きてるのに子供みたいな顔で涙ぐむんです。すぐに誤魔化しちゃいましたが。
マーロンを始めとした「友達」たちの気持ちはしっかりヴァッシュに伝わったみたいです。
さて、何となく心が温まったあとには急に現実に引き戻されます。
この回3人目のいい男の登場。でも、一番遭いたくない人の登場です。
美形なのにえげつない(笑)レガート・ブルーサマーズ見参!!
しかも、
立った!!レガートが立った!!!!
以上、トライガンマキシマム第27話の感想を終わります。
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先月号の最後で地球からの船団が近づきつつあることに星に住む人間が全て気づいて、にわかに残された人類は活気づきました。
『もしかしたら自分たちは助かるかも知れない』という希望に、街全体が震えています。
活気づく人々の姿とルイーダたちとの再会を喜ぶのもつかの間、ヴァッシュとリヴィオには辛い瞬間が訪れます。ミリィに姿の見えない牧師の行方を聞かれたのです。
このヴァッシュにもリヴィオにも答えづらい質問に助け船を出してくれたのは意外にもブラドでした。
「牧師は旅に出た。いつ帰るかわからない」という婉曲な言い回しではありましたが、もちろん真意はミリィに伝わり、彼女は泣き出してしまいました。
前々回の時も思いましたが、本当にブラドがいい男に成長しています。
リヴィオへの助け船もそうですが、このあとの場面でも少し落ち込み気味のリヴィオに活を入れます。
“腕がたつなら、このような事態の今やれることはたくさんある。ウルフウッドが命を賭け、ヴァッシュが連れてる男ならやってやれない訳はない”
ブラドの一言でリヴィオは戦いへの決意を新たにしたみたいです。
初めてブラドが登場したときはブラドは少し嫌な奴でした。
あからさまにシップの外の世界の人間を見下し、ヴァッシュに対しても冷たい態度をとっていました(ただし、これはヴァッシュを得体のしれない存在として恐れていたということと、自分の好きな女の子ジェシカに対するやきもちが入ってましたが…)
しかしシップが敵の襲撃に遭って以降、様々な修羅場をくぐり抜けた彼はシップ内でも若手のリーダー格となり、人間的にも大きく成長しました。
本人さえリヴィオに対する行動は「ガラにもない」と不思議がってましたが、それだけ自分で気づかないぐらい成長しているということなのでしょう。この「いい男」っぷりにジェシカが気づいてくれたらブラドとしては最高なんでしょうけどね(^^;
さて、今月はもう1人いい男…というか読者の心の声の代弁者(たぶん)が登場しました。
その男の名は、ブランドン・マーロン。酒飲みで気難し屋ですが、伝説のガンスミス「フランク・マーロン」の息子であり、彼自身も凄腕のガンスミスである(このあたりの設定はアニメ見てた人間なら「おおっ!!」てなる)男。
彼がどのような形でヴァッシュと知り合ったのかは説明されてませんが、ヴァッシュが信頼して銃を預ける相手というのだからかなり深い付き合いがある人間です。
マーロンはヴァッシュのために銃弾を用意しますが、その注文の中に「薬莢とガンパウダーだけ」というものがありました。特殊弾がいるなら発注通り作れるが、と申し出るマーロンにヴァッシュはいつもの通りニコニコと「大丈夫」と答えるのです。
その姿を見て、マーロンは寂しげにヴァッシュにいいました。(以下、引用)
「全くよ… アレだなおめえは
そうやってある瞬間ガチッと立ち入らせない所があるよな サビシイぜ
周囲に気ィ使ってるのはわかるんだけどよ 独りで背負い込むの見させられてるこっちのみにもなれや
お嬢ちゃんたち(注:メリルとミリィ)もいつかいってたさ 遠慮しちまうんだと
男の世界に立ち入っちまう様な気がしてるらしいぜ?
おまえはもっと頼っていい それだけの事をしてきた男だ
皆待ってる」 (ヤングキングアワーズ6月号 P201より、注はKUROがつけたもの)
いやー、今まで私が「トライガン」を読んでてヴァッシュに対してずっと感じたり思ったりしてきたことをまるまる全部言われてしまったようなものです(笑)
人間と共に生きていくことを願ってるヴァッシュですが、自分がいれば周囲を巻き込んでしまうことから人に深く関わることをヴァッシュは避けてきました。
それは自分の命とも言える銃を預けるマーロンでさえ同じです。相手が一歩でも自分に踏み込んでくればニコニコ笑いながら逃げていくのです。
それは人とは異なる種であることや、その気になれば人類全体を滅ぼすことができる相手を仇に持つヴァッシュとしては当然のことだったのかもしれません。
しかし、彼と関わった人間の全てが彼とドライにつき合っていけるわけが無いのです。
大好きな友達が辛そうにしてるなら、慰めたり勇気づけたりしてあげたい。そしてもっと頼りにして欲しいと思うのは人間の心の動きとして当然のことでしょう。
マーロンの言葉はヴァッシュを「友達」だと思っている全ての人達の気持ちを代弁した言葉だった様に思います(そしてこれは今までヴァッシュを応援してきた私の気持ちでもあります)。
この言葉を聞いたヴァッシュの顔がまた印象的。
もう150年生きてるのに子供みたいな顔で涙ぐむんです。すぐに誤魔化しちゃいましたが。
マーロンを始めとした「友達」たちの気持ちはしっかりヴァッシュに伝わったみたいです。
さて、何となく心が温まったあとには急に現実に引き戻されます。
この回3人目のいい男の登場。でも、一番遭いたくない人の登場です。
美形なのにえげつない(笑)レガート・ブルーサマーズ見参!!
しかも、
立った!!レガートが立った!!!!
以上、トライガンマキシマム第27話の感想を終わります。
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