desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

相棒season11 第11話「アリス」 

・ちょっと遅くなりましたが、相棒シーズン11第11話「アリス」の感想です。


・昭和30年12月24日のクリスマスイブの日、一人の少女が姿を消した。

場所は早蕨村にある資産家たちが多く利用していた「早蕨ホテル」。疾走したのは旧華族の令嬢。橘瑠璃子。
瑠璃子は早蕨ホテルのオーナーの娘で大の仲良しだった二百郷朋子と共に街に買い物に行き、途中の森で突然いなくなってしまった…。彼女はついに発見される事はなかった。

時は流れ、平成24年12月24日。

右京の元に、イギリスから大学時代の後輩で弁護士の石川から連絡が入る。
「朋子さんが亡くなった」と。

朋子は右京がイギリスでの休暇中、ふとしたことから出会った女性。
朋子の顧問弁護士だった石川は朋子の臨終に立ち会い、彼女がいまわの際に気になる事を言ったので右京に連絡してきたのだ。

「ヒナギクじゃなかった。茜が危ない。あの子を助けて」

茜は両親を亡くして以後、二百郷家の当主として旧早蕨村の屋敷で暮らしている。茜にとって朋子は大叔母にあたる存在だった。
朋子の言葉が気になった右京は享と共に茜に会う為、二百郷家の屋敷に向かう。

しかし、右京たちが目撃したのは屋敷を派手に捜索した泥棒の痕跡。
更に、朋子の言うとおり茜が何者かに狙われている気配が…。

半世紀前の失踪事件。その後に起こったホテルの焼失事件。
更にそのホテルに隠されていたらしい警察の闇に関わるある「文書」の存在から公安も登場して…。

右京と享は茜を守りつつ、謎の解明に奔走する。


・『相棒』は刑事ドラマの枠に囚われない様々なストーリー展開がありますが(2時間ドラマの王道っぽい展開や、皮肉の利いた社会派、ジェットコースターなスペクタクル満載な作品等々)、今回は道具立てもさることながら比較的王道な「ミステリー」的な展開。

右京さんの役割も警察官と言うよりは、私立探偵っぽい雰囲気になっていました。


・50数年前に起こった少女の失踪事件。
その後に起こったホテル焼失事件。
公安(しかも闇的な存在の「出店」)が狙う警察庁の闇が詰まった「国枝文書」。
旧華族の隠し財産探し。
公安と“真犯人”に狙われる旧華族の若い女当主…と、探偵気分をこれでもかと盛り上げてくれる盛りだくさんな道具立て!!

何よりも「アリス」を想起させるキラキラした二人の少女のイメージがストーリーそのものに華を添える。
物語のカギを握るのが少女の秘密がいっぱい詰まったイギリス式のスクラップブック、というのがいい!!

警察の闇が絡んだり、一般人の茜を拉致しようとし、果てには文書を見つけた享や右京や茜まで殺害しようとした公安の人間がただの住居侵入・銃刀法違反の「泥棒」として処理されてしまう、といういかにも「相棒」的な理不尽な展開はあっても、そちらはあくまで添えもの。中心となるのは旧華族の財産探しと半世紀前の謎の解明、そしてその人生に影を落とす「謎」を背負って生きてきた茜の開放である。

ここのところ社会派的なストーリーが目立っていたので、純粋なミステリー小説のような『相棒』を久々に観てみたい!と思ってただけに今年の正月スペシャルは私にとって本当に大当たりでした。


・瑠璃子失踪の真相は、絶望の末の「自殺」。
自分の安楽な生活が実は不正の上で成り立っていると知った瑠璃子。一度は自分を納得させようとしたものの、ホテルのポーターとして仕事をしていた久蔵に隠し財産の在り処を尋ねられた時、やはり汚れを抱えたまま生きられないと「絶望」してしまった。
その年頃の少女の純真な心が招いてしまった“悲劇”。
更に、その日に起こった火災も瑠璃子を捜そうとした朋子によって引き起こされたものだったというのが哀しい。
朋子はこの日に友達を失い、両親を失い、そして想い人も失ってしまったんですね…。


・朋子の想い人の正体にも驚かされました。


・少し残念だったのは享の活躍が今一つだった事。
今回はあくまでワトソン役と言った雰囲気。…それでも機転が利くのでかなり有能ではあるのですが。

それと失踪事件の真相を知っていた久蔵さんが自殺してしまった事も残念でした。
久蔵さんが抱えてきたものを考えれば、そうなる事もやむない事だったのかもしれませんが…それでもやっぱりなぁ。茜さんを支えて命を全うしてほしかったですね。

あと、右京さんが公安絡みでありながら盗聴器の存在に気付けなかったのはちょっと苦しかったかも。


・でも、公安は右京さんがいなかったら絶対地下室見つけられなかったよね。


・今回は“探偵”の右京さん大活躍回だったので、警察関係の出番はそれほど…と思いきや殺人事件の捜査を担当した捜一と角田課長の部下、大木さんと小松さんが頑張ってくれました!!

特に大木・小松は二百郷家の護衛をする為に大工姿に変装。更に小松さんは毒まで盛られて…。
二人の大工姿は余りにも違和感が無さ過ぎて大受けしてしまいましたが。

それと、課長は今回も右京さんに調べものを頼まれていましたね。立場上も仕事上も口で言うほど絶対暇じゃないでしょうに部下を二人貸した上に、突発的な調べものまでしてあげるとは…。
でも、何だかんだ言いながら右京に頼られると喜んでしまう課長。結局右京さんの事は変人だと思っても気に入ってるし、頼られるのも嫌いじゃないんだろうな~。

捜査1課も今回は変装あり。
公安のワゴン車襲撃や、命の危険が迫った特命係を助けたりと大活躍。
彼らがいなかったら多分右京さんたちは死んでました。

ただし、捕り物のシーンはちょっとギャグっぽかったですね。あれは捜1らしくて好きですけど(笑)
それにしても芹沢君の先輩風がもう、暴風雨の勢いです!!よっぽど後輩の存在が嬉しいと見える…(^^;


・今回初登場のカイト君の同期の婦警さんもいい味出してました!
何気にまた出ないかな~。


・そういえば正月スペシャルなのに今回大河内さんが欠片も出ませんでしたね!
珍しい。まあ、下手に年末に特命に絡むと大概酷い目に合うので(今回は神戸君もいない事だし…)これでよかったのかもしれませんが。

あと、今回の話で監察官である大河内さんが登場するとストーリーの中の「警察」の比重が重くなりすぎてしまうと思うので、これでちょうどバランスが取れていたような気もする。


・脚本は昨年に引き続き太田愛さん。
人の心情に寄り添うストーリーは流石の一言。

この方の脚本は、ゲストキャラクターの心情がストーリーの中心にくるあまり、時には特命係が目立たない事もありますが、それでも抒情に訴えてくるストーリーは私好み。
これからの登場を楽しみにしています。

昨年出版された小説の方も評判が良いみたいなので是非読んでみたい!!


・次回放送は随分先の1月16日。
なんと、伊丹刑事が合コンにいって、大変な事に巻き込まれる話…らしい?

予告を見ただけでワクワクしてしまうんですが(笑)







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[ 2013/01/03 14:24 ] 相棒 season11 | TB(0) | CM(0)
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