desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

『血界戦線‐人狼大作戦(チェイン:ポッシブル)‐』 

またまた雑誌発売から1ヶ月後の更新になってしまった…。


2012年8月発売「ジャンプSQ.19」掲載『血界戦線-人狼大作戦』の感想です。

今回の主役は“不可視の人狼”チェイン・皇。
「Day In Day Out」以来の主役!しかも初の単独でメインの話となります。



・チェインはクラウス、ギルベルトと共に、『血界戦線』が読み切りとして発表された時代から存在するキャラクター。

“不可視の人狼”と呼ばれ、「ライブラ」では主に諜報を担当。
可愛い顔とは裏腹に毒舌家で、特にザップとは文字通りの「犬猿の仲」。
レオに対しては無関心…なように見えて実は仲間思いの一面もある。スティーブンの事が好き。

と、作中から彼女について読みとれる部分は多々あるけど、彼女の能力については今までは今一つ謎でした。

どんな所にも潜入できる。その場に存在しても人の眼には入っていない様子。
これは単純に姿を消せるという事?と思ってましたが、実はそんな生易しい能力では無かったのでした。


・今回登場する敵・ベルベッドの口によって“不可視の人狼”とは何かが語られます。

学名は無し。ほとんどの学者が遭遇しておらず、遭遇しても気づいてはいない。
彼女たち(つまり、“不可視の人狼”は女性体しか存在しない)は「どこにでも存在し、どこにも存在しない」という存在である。

不可「視」と呼ばれていますが、彼女たちはステルス機能のようにただ単に見る者の視覚を光学的にごまかしているだけではなく『姿・体重・体温・体臭・触覚だけではなく果ては因果律まで。『自分に関するありとあらゆるものの濃度を「薄める」事ができる』。

極小範囲ながら『世界を書き換える』事ができる力!!
人間の眼はおろか、機械的なあらゆる対人センサーなどは全く役に立たない。

チェインたち不可視の人狼がその気になれば、ベルベッドが望む様に億万長者になる事も決して夢ではありません。

しかし、人狼たちはその伝説とは裏腹に、どうも比較的牧歌的というか平和主義者というか…どちらかというと「ごく普通に生きたいなー」と考える一族らしい。
世界の均衡を守ると標榜する「ライブラ」とは協力関係にあり、ヘルサレムズ・ロット内に「人狼局」や「絶対無知覚人狼部隊」なんて大層な諜報組織を作ってはいるものの、彼らの生活を脅かすものに対抗する手段として設立してるだけで、ものすごい志を持ってやってるようにはあまり見えない…。

なんてったって、5人で潜入して94発も発砲したのに発砲対象に1発も当てられなくても、局長は作戦行動は成功してるし「まあ、いいじゃないか」で済ませてしまう。
次長のデミトリはもうちょっとプロっぽくやれないかな~とは思ってるみたいだけど、こちらも1発当たったらラッキー程度にしか思っていなさそう…。実際の潜入をやる不可視の人狼の美女たちもプロの諜報員というよりは普通の会社のOLさんの態度。

仕事となれば命がかかってるので真剣だし、闘う事にためらいは無いけど、軍隊的なインテリジェンス組織では無い事には違いない。


・使い方によっては無敵の能力を誇るチェインたち不可視の人狼。
しかし、今回彼女に敵対したのは、自分の欲望による提案に反対した同族を殺して廻り、制裁された人狼・ベルベッド。

彼女は先の制裁で人狼を感知する器官の全てを失っていましたがヘルサレムズ・ロットの怪人、13王の一人である過敏王・ゼオドラに大金を支払い、“不可視の人狼さえ感知できる感覚器官”を手に入れていました。

潜入作戦中に張り巡らされた罠にかかった仲間たちは、ベルベッドに文字通り命を握られピンチに。
唯一、残されたチェインに仲間は作戦を強行するように言いますが、彼女はベルベッドと真っ向から対決しました。


・チェインの能力「存在希釈(エグジステンスディルート)」。不可視の人狼に備わっている能力ですが、彼女の力は半端ない。

一気に自己の存在を世界から希釈し、どんな存在も感知できるベルベッドの能力からあっさりと逃れてしまう。
しかし、この能力は自己の存在さえも危うくする諸刃の剣。
希釈が進み過ぎれば、チェインの存在は世界そのものから消え去ってしまう。しかし、仲間の人狼でさえ恐れる領域に踏み込めるのがチェインの強みでもある。

遂には「居なかった事になる」レベルの第13深度まで自らを希釈し、ベルベッドを討ち果たすのでした。


・ベルベッドには勝つ事ができましたが、チェインはそのまま世界から消えてしまいそうになってしまいます。
加速度的にチェインのいた痕跡が消滅していく中で、彼女を救う方法はたった一つ。

人狼たちが自分の為に用意している自分と世界を繋ぐ楔「符牒」を実行する事。

その符牒は子供だったり、お酒だったり、一人ひとり違う。しかし、それぞれが「この世界に最も戻りたい、戻らなければいけないと思う」理由が符牒となる。

チェインが用意した符牒は「スティーブンが突然家に遊びに来る」というもの。
スティーブンに想いを寄せる彼女らしい符牒…ではあるのですが、実は彼女がこれを符牒にした理由はもう一つあるのでは…というのが今回の一つのオチ。

今回はそのオチが素晴らしいのであえて書きません!!
実際のものは雑誌や今後発売されるコミックで是非確認していただきたい。


・今回はチェインの能力や“不可視の人狼”の設定の凄さ(魔的な存在でありながら極めてSF的)もさることながら、展開がとにかく素晴らしい。
何気ない、いつも通りの「ライブラ」での日常生活の場面が、チェインをサルベージする緊迫感あふれる後半に生きるようになってて非常に驚きました。

もう、この展開の凄さは、文字で説明してても実際読んでみないと伝わらないと思うので、今回の話は早く雑誌買って読んで欲しいです!

また、チェインの乙女心の複雑さも見どころ。
最後の最後の彼女は本当にかわいい…。でも、スティーブンはかなり複雑だった事でしょう。

なんてたってザップに話を聞いてもらうと言う物凄くらしくない事をしてますから(笑)


・あと、クラウス好きとしてはチェイン生還おめでとうパーティーの案内状を作成する彼の姿も見どころ(笑)
クラウスはこういう細かい作業はいかにも好きそう…。あと、みんなで集まってワイワイするのも実は好きだと思われる(似合ってないけど)


・そんな訳で、今回はいつもより、より実際漫画読んで欲しいと思わせる回でした。
(発売の1ヶ月後に書く感想じゃないとは思いますけどね~・泣)


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『血界戦線』は次回掲載までに更新が目標です。

※現在更新停滞ぎみです…。アニメ『血界戦線』第2期までには調子を戻したい…

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