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KURO

Author:KURO
漫画家・内藤泰弘さんファンのKUROがお送りする趣味に関することを色々書いているブログです。不定期更新。

主に「ジャンプSQ.」「ジャンプSQ.クラウン」掲載の『血界戦線』の感想で構成されています。

『血界戦線』は次回掲載までに更新が目標です。

※現在更新停滞ぎみです…。アニメ『血界戦線』第2期までには調子を戻したい…

コメント、ブログ拍手ありがとうございます。
返信はかなり遅いので、ご了承ください。

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twitterやってます。
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相棒 season12 第19話「プロテクト」

・とうとう書かずに4月末になってしまいました。流石にここまで最終回の感想を放置したのは初めてかもしれない…。
超今更ですが、『相棒season12』最終回「プロテクト」の感想を書いておきたいと思います。
映画もあった事だし、このまま放置しとくのも何なので…。


・シーズン11から新たな“相棒”甲斐享を迎え、新たな展開に入ったシーズン12。
レギュラーだった“トリオ・ザ・捜一”の三浦さんが1話で卒業するなどいきなり驚かされましたが、前話通してみると、比較的社会派的なシナリオが少なめで、ひと昔前の『相棒』テイストな脚本を目指したようなお話が多かったような気がします。
シナリオの良し悪しについては、好みがあると思うのであえて言いませんが、強いていうならシリアスすぎて観てて疲れるような話は少なかったので私的には今シーズンは結構楽しめたシーズンでした。

ただ、惜しむらくは右京と享の関係が思ってた以上に早く近づきすぎてるような気がしないでも無い。
享にはもう少し、右京への反発や捜査一課への未練も感じさせて欲しかったんですが…。
あと、やたら享が怪我をするのも気になりました。

それから年々、右京さんの米沢さんへの扱いが酷くなっているような気がするのでそろそろ米澤さんにキレられる話が来るんじゃないかと気が気じゃありません。実は実際の相棒より捜査の要のような気がしてるので(笑)、できるだけ右京さんには米沢さんに気を使っていただきたい…。
最終話でも結構危ないところだったような気がします(でも、大概協力してくれるんだから本当に米沢さんいい人ですよね…)。


・シーズン開始ごろには何かしら進展があるのではないかと思っていた甲斐親子の関係は一応現状据え置き。
ただし、数話に甲斐親子のなにがしかを推察できるようなエピソードが盛り込まれていたのも印象的に残ります。

第1話は甲斐峰秋という人物の人となりを少し知ることができる話となっていましたが、最終話は一つの何とも歪んだ親子が描かれる事によって、同時に甲斐親子の関係の事も考えさせられるシナリオになっていたと思います。


・闇社会の大物・御影康次郎の死刑が確定した。
有罪の決め手になったのは、御影の三男・智三の証言だった。
長男の真一、弁護士で次男の悠二は父親を裏切った智三を許せず、殺害しようとするがその行方は判らない。
どうやら警察がアメリカの「証人保護プログラム」と同様の措置を行い、個人情報を書き換えたのではないかと思われた。しかし、今の日本の法律ではそのような事はできないはず。

そこで浮かび上がったのが、智三に証言を促した今は亡き警察庁官房室長・小野田公顕が強権を発動してその超法規的措置を実行したのではないかという推測だった。

時を同じくして小野田官房長による一億円の使途不明金事件が明るみになった。
事件が事実なら、小野田の事だから何か必要な事に使ったのに違いないと考える右京。
一方御影親子は小野田がその金を智三の逃亡に使ったと考え、父の康次郎は小野田と昵懇だった、同じ拘置所に拘留中の元衆議院議員・瀬戸内米蔵に接触。そして、その推測が正しいという感触を得た。

拘置所の看守を巻き込み、巧みに瀬戸内を強請る真一。
瀬戸内は右京に連絡を取り、智三の行方を捜して欲しいと依頼する。


・久々の小野田官房長が登場。亡くなってからでも数シーズン立っているにもかかわらず、その存在感と凄さを思い知らされたような気がします。

闇社会の大物を葬り去るために証言してくれた人間を守る為に実行された官房長の“強権”。
戸籍情報のデータ化中の間隙をぬって全く新しい戸籍を作成して新たな身分と生活を用意し、追ってくる人間がいる事を想定して自分の信頼できる人間に「罠」を託す。

その罠が官房長が死んだ後にも実行された事を考えると官房長の人選は正しかったとしか言いようがない。
ルール違反は犯しても、最終的な部分では現行法に従う右京さんではできない措置です。

でも、また同時に一度原理原則を崩せば、次第にそれがなし崩しになって最終的には国を治めていくためには必要であるはずの法が蔑ろになっていく(小野田の行った措置のせいで、智三の行方を追えなかった兄弟たちが看守の妻と娘を危険に巻き込み、更に瀬戸内の仮釈放、死刑囚である康次郎の仮釈放さえ行われる)、という皮肉も目の当たりにしてしまったような気もします。

勿論、智三が幸せな人生を送れているならばそれに越した事は無いし、彼が平穏な生活を送れなくなるのはおかしいと思う。
とはいえ今回、超法規的措置が繰り返されることで肝心のストーリー展開そのものに無茶苦茶さを感じてしまうところを見ると、決して強権というものは事態に合わせて発動すればよいわけでも無いんだな、とも思ってしまいました。


・一番いいのは、実際証人保護のための法律を作る事…という事になるんでしょうが戸籍や証人の生活の保護の事などを考えると実際は難しいのかもしれませんね。(今回は智三を今すぐにでも守らなければいけないという事情もありましたし)


・今回の話は、小野田官房長からある意味「置き土産」でしたが、先にも書きましたが、同時に甲斐親子の関係について考えさせられる物語にもなっていたように思う。

裏社会の大物・御影康次郎は三男・智三の証言が元となり死刑判決を受けたわけですが、実は彼が一番愛した息子は腕っ節が強く度胸のある真一でも、頭が良い弁護士の悠二でもなく、父を嫌っていた智三その人でした。
彼が智三を捜したのも、愛していたのに何故裏切ったのかという思いが強かったからのようでした。

また、一方で長男の真一は自分に対する父の愛情が智三より下である事を敏感に感じていて、どうにかして父に愛されようと父が喜ぶ(と考えている)粗暴な行動をとり続け、最終的には「理想の父親」とずれる言動をとった康次郎の言葉さえも聞き入れないようになっていく。
真一は凶悪な男ではありましたが、捕まる際の姿は本当に哀れでした。


・享の父・甲斐峰秋は自分は二人の息子を平等に扱ってきたといいきる。
しかし、肝心の息子の享は、父は父の理想とする道を歩む長男のみを大事にしてきたと感じています。

そんな享の思いを甲斐次長が聞けば、そんな馬鹿なというのでしょうが現に息子はそうは思っていない。

また、康次郎は智三の墓に向かう車中、自分が最も愛した息子は三男であると公言し、更に同乗していた次長の平等発言を真っ向から否定する。あなたもどちらかに愛情を偏らせているはずだと。
次長は康次郎の言葉を否定しますが、果たしてどうなのでしょうか?

甲斐次長が、次男の享に対してどうしようもない奴だと思っているのは間違いの無い事実。警察を辞めて欲しいというのも本心。
次長が康次郎の言葉にちょっとした動揺を見せるのは、全く身に覚えのない感情では無いからなのかもしれません。

しかし、人の心と言うのは通り一辺倒で計り知れないものでもあります。
次長にとって出来の良い長男と違い、享は顔も見たくない不肖の息子なのかと言うとそうではない事は、前シーズンや、今シーズンの様々なエピソードからも推測できます。
そう、息子が迷いながらも自分と同じ警察官への道を進んだ事を嬉しく感じるぐらいは…。


・甲斐次長という人物の人物造形の支柱になっているは(エピソードが少ないのであくまで私見ではあるけれど)「私(わたくし)を廃した警察官僚」そのものだと思う。
プライベートより、あくまで仕事。“警察官僚である自分”が優先の人だ。

前シーズンの天下りを容認した件は?と言われそうだけどあれ自体も自分の将来の為と言うよりは、世の中を上手く回すシステムを保存する為だったように思う(物凄く勝手な言い草だとは思うけど)。
更に言うと、前シーズン最終話で享の邪魔をしたのは国益を優先したからだし、シーズン12第1話で民間人を見捨てるような行動をとったのも、国がテロに屈するわけにはいかなかったから、という理由はあった。

更に、息子がピンチに陥ろうと見捨てるような行動をとるのも、警察官僚としての自分を優先するからであって決して享が憎いからではない(現に今回も賭けのような逮捕劇が成功した事にはホッとしている)。

官僚としての立場を優先し、私情を廃し、国家の為に仕事をする人。
その為には批判される事も恐れないし、それを受け止める覚悟もしているというのが甲斐次長と言う人だと思う。

正直冷徹すぎて共感するのは難しい。
特に次長が内心を語るキャラクターでは無いので、比較的情を重んじる享は父に反発を覚えずにはいられないと思います。


・前シーズンで、父と向き合う覚悟をした享は、今シーズンのエピソードを経て父の姿の一端を知る事になりました。
反発も失望もするのですが、同時に父の冷徹な警察官としてのありようも知っていったようにも思います。

冷徹の次長と、情の享では全然合わないし、今回ようやく10数年ぶりの親子対面を果たしたものの、和解からは程遠い印象はぬぐえません。
しかし、時間をかければ微妙な距離感を保ちつつ親子で居られるんではないかとも思いました。
問題は次長に享を理解する気があるか微妙なところですが…。

ただ、今シーズンの第8話のエピソードなんか見てると、次長も仕事を離れれば情が無いわけでは無いみたいにも思うんで全く脈ないわけじゃなさそうですけどね…。


・なんかつらつら書いてしまいましたが、甲斐次長の人物造形の事なんかはあくまで私の妄想のようなものです。
こんだけ書いて外してたら恥ずかしいな…。


・何だか全然感想としてまとまってませんね。すみません。
でも、年々テンションは下がってきてはいるようにも思いますが、今シーズンも結局『相棒』を楽しんでしまいました。

来シーズンはどうなることやら…。
相変わらず甲斐次長と享の今後には注目ですけど、個人的には享と悦子さんに進展があるのかが気になってます。
享はプロポーズする気みたいですが…。
あと、最近接近気味の右京さんと幸子さんは個人的には現状維持を保ってもらえると嬉しいかな~?(明らかな恋人同士の関係で無ければつかず離れずが好きなので)

三浦さんが退職して、立ち位置が変化してきてる芹沢君の今後も気になります。
伊丹さんは、もうプライベートがどうこうなるとか想像ができなくなりつつある…(笑)

と、最後の最後でグダグダ書いてしまいましたが、色々言いながらでも次シーズンがあったらうれしいです。
夏ごろ、新番組の告知が出る時を楽しみにしています。


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テーマ: 相棒
ジャンル: テレビ・ラジオ

「ジャンプSQ.19」Vol.13買ってきました!!

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今回は久しぶりに「ToLOVEる」が表紙じゃなかったんで一瞬売り場を二度見した(笑)「ジャンプSQ.19」2014年5月号買ってきました!!

前回分の『血界戦線』の感想を先日アップしたばかりですが、次こそは早めにアップしたい。
(多分ゴールデンウィーク休めると思うし…)

今回のタイトルは「BRATATAT MOM」

「BRATATAT」とは何ぞや?と思って検索してみたら一応英語みたいで意味としては機関銃などの銃器を撃つ時の「だだだっ」という擬音を表しているみたい。

と、いうわけで今回の主役はライブラの銃器使い。二児の母であるK・Kです。

凶悪犯罪組織の取引阻止作戦というお仕事と、二男の授業参観の板挟みになってしまった彼女がとった行動とは?
色々悩みながらも世界を守る仕事と子育てを両立するK・Kの魅力溢れる一作です。






『血界戦線-鰓呼吸ブルース-』後編

最近毎度のことですが、今回も新作発表直前(当日?)更新となあってしまいました…(涙)
『血界戦線-鰓呼吸ブルース-』(後編)の感想のようなものです。

今回はいつも以上に纏まっていません…(汗)


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タグ: 内藤泰弘

ちょっぴり疲れ気味…

・新年度に入ってから、仕事上で色々ごたついてて何となく気が落ち着かない日が続いています。
毎晩夜になると胃が痛くなる…。いっそのこと仕事辞めたいぐらいです

とは言え、一芸あるわけじゃないから今更転職も難しいし、迷いどころではあります。
今からでも何かやらなきゃいけないでしょうね…。


・と、余り気分を落ち込ませすぎるとやる気を失ってしまうのでそれだけは気をつけようと思ってるんですが、中々考えが纏まらなかったりするので最近感想を書けていません。…って、ここ数年そんな感じの事が多いような気もしますが

とりあえず『聖闘士星矢Ω』の最終話感想は先日アップ出来ましたが、『相棒12』の最終回の感想と『血界戦線』の感想にまだ手をつけられず…。
でも、『血界』はもうすぐ雑誌が発売なのでこちらの方を先に書いときたい。『相棒』も映画の上映までには何とか。


・本の感想については『読書メーター』でたまにアップしてます。

・ストレスがたまると読めもしないのに無駄に本を買いたくなってくる。けど我慢。
でも、前々から買う予定に入ってた本は昨日買ってきました。

まずは荒川弘版『アルスラーン戦記』。

アルスラーン戦記(1) (少年マガジンコミックス)アルスラーン戦記(1) (少年マガジンコミックス)
(2014/04/09)
荒川 弘

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『アルスラーン…』は学生時代めちゃめちゃハマった作品。
一度別作者でコミカライズされてますが、改めての漫画化。担当するのが『鋼の錬金術師』の荒川さんと発表されて度肝を抜かれたものです。

キャラクターは神村幸子さんデザインのアニメ版の印象が強くて初めこそ違和感がありましたが、読んでいるうちにそんなもの吹っ飛びました。荒川さんの絵柄が好きなのもありますが、これはこれで…。
是非第1部完結まで完全漫画化して欲しい。

なお、5月9日には早くも2巻が発売。原作14巻も5月中旬ごろ発売予定だそうです。


そして、『相棒』関連でこれ。

相棒-劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ plus season 11&12 (ぴあMOOK)相棒-劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ plus season 11&12 (ぴあMOOK)
(2014/03/31)
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映画上映時期になると、雑誌などでもインタービューが掲載されたりしてついつい読みたくなってしまうんですが、今回はこれで我慢。
中身はまだ手をつけられてないので、休日にでも読みます。それとも映画観てからの方がいいのかしら…。

聖闘士星矢Ω(最終回) 第97話「闘いの果て!光牙よ、伝説となれ!」

・ついに『聖闘士星矢Ω』が放送終了となりました。

長かった!!
最近、1クール、長くても2クールのアニメ放送に慣れてたので、2年というのはかなり長く感じてしまいます。

約2年前。完全新作の『聖闘士星矢』のアニメが始まり、更に主人公を緑川光さんが演じるという情報を知った時は「今更『聖闘士星矢』?しかも若手じゃなく結構ベテランの役者さんが主役?」と思ったもんですが、興味本位で観はじめたらついついハマってしまい…。
気が付いたら原作漫画どころか派生作品にまで手を出す、近年まれにみるどハマり作品になってしまうとは思ってもみませんでした。

更に、何気なく書き始めた感想も途中からとはいえ遂に最後まで書ききる事になってしまいました。
今更ながら『星矢』という作品の持つ力と、『Ω』というアニメの面白さを実感しています。

勿論、突っ込みどころがないわけじゃありません。

1期で属性という新しい要素を設定しておきながら2期目ではそれが生かされなくなってしまっていたし、1期、2期共通して、前半の展開がゆったり進むのに比べて、謎が明らかになって行く後半の展開はかなり急ぎ足になり、強敵であるはずなのに随分あっさりした最後になった敵も多かったようにも思います。

また、2期目は伝説の聖闘士や黄金聖闘士のエピソードは強く印象に残ったものの、肝心の新世代の聖闘士達一人ひとりの活躍があまり印象に残らなかったのもちょっと残念でした。
(ただこれに関しては、2期目では聖闘士の個々の小宇宙の強さはあまり重要では無く、人間が互いをお思いあう事で力が増す「Ω」の設定があった以上、仕方がなかったのかなとは思いますが…)
しかし、それを補って余りある魅力も『Ω』には確かにありました。むしろその魅力があったからこそ1年間見続けてきたというか…。

…何だか出だしでグダグダと書いてしまいましたが、とりあえず97話の感想(のようなもの)を今回も書いておこうと思います。


・サターンVS光牙の最終決戦。

光牙の聖衣が物凄く派手になり、サターンの刻衣もそうだけど「えっ?こんな描きにくそうな聖衣で戦うの?」と、思ってたら開始早々5分ぐらいで壊れてしまったのでちょっと笑ってしまいました。

でも、『星矢』らしい肉弾戦。拳の応酬は観ていてかなり燃えました!!

びっくりしたのがサターンが生み出した星を光牙が「ペガサス・ローリングクラッシュ」で砕いたところ。
まさかあの技にそんな使い方があるとは!と大笑いしたんですが、『星矢』で登場する「星々をも砕く」という表現を文字通りやって見せた事に、ちょっと感動もしてしまいました。

神話レベルの戦闘ってこのでたらめ感あってこそだよね…。


・例え神の強烈な力に聖衣が砕かれようとも、力をあふれさせる光牙。
光牙の力の源はまさに人間が互いを思いあう時に生まれる力「Ω」にある。
光牙が諦めない限りその力は言わば無限。
サターンはその力を見きったと言っていましたが、神が想像する以上の力を人間は持っていました。

また、光牙が相手をしているのはサターンと言う神ですが、その心の中にいる昴呼びかけるようでもある。
数々の言葉の応酬と共に、拳でも語るようにも見える。

やがて激しい拳と拳の対話を経て、光牙の思いは確かにサターンの心に届きつつありました。

激しい戦いの中でサターンの心に芽生えたのは、怒りでも痛みでも、愁いでも虚しさでも無い。
得も言われぬ「感覚」。
その正体が判らず、戸惑いを覚えるサターンですが、光牙を始めとした仲間たちの魂の声をきっかけにそれが何なのかと気づき始めます。

それこそが、昴であった頃の記憶。
諦めそうになった時に励まされた言葉。
まるで兄弟のように互いを信じる事が力となる事。
そして、何者であったとしても志と思いが同じであれば一緒にいる理由としては充分である事。

その言葉をかけられた時、昴が抱いた数々の「熱い思い」!
それはまた、同一人物である悠久の時を生きる、時を司る神・サターンの中に確かに芽生えた熱い小宇宙。

光牙は言います。一度火が付いた心の小宇宙は決して消えないと。
光牙は「昴」としての思いを取り戻したサターンに対して、力を与えてくれる聖闘士達の思いを込めた「ペガサス流星拳」を放ちます。


・愚かな事を繰り返す人間に絶望を感じ、滅ぼそうと考えたサターンが、何故人間の「昴」として地上に現れたのか?

その理由については、サターン自身の口からは語られませんでした。
しかし、それには何かしらの「迷い」を感じたからなのではないかという事は推測できます。

ここからは極めて個人的な推測になりますが、サターンが人間殲滅に心を傾けるきっかけとなった「愚かな行為」とは、先のマルスが起こしたあの戦いの事では無かったでしょうか。

闇の神に乗じられたとはいえ、マルスは人に絶望を感じ、新たな世界を作るべく地上に多くの戦いを振りまいた。言わば「人の手によって世界は一度滅ぼされかけた」。

また、欲望のままに戦い、敗れ、恨みながら時の狭間に漂う時貞の存在にも人間の愚かさを感じたのではないか?
時貞はこの戦いは自分が呼んだものというような事を言っていましたが、確かに彼の存在は、サターンに戦いを決意させるきっかけだったのかもしれません。

一方で、地上を救った者たち、すなわち聖闘士の存在が気になっていたのではないのでしょうか。
地上を守護する女神アテナの尖兵たちは、どんな危機的な状況でも諦めず地上を守る為に戦い、絶望を打ち砕いて人の未来を繋いだ。

人でありながら神と戦う事を厭わない「人間(聖闘士)」とはなんなのか?
サターンに「迷い」を与えたのその存在では無かったでしょうか。

サターンは四天王たちを使ってアテナと因縁のあるパラスを陰から支援して女神の力をそぐ一方で、興味深い地上を守る人間・聖闘士をその身を持って調べ始める事をはじめた。神の記憶を封じた一人の人間「昴」として…。

これならば昴が鋼鉄聖闘士達の基地の前に突然現れた理由も説明できます。


・聖闘士達の思いを乗せた渾身の「ペガサス流星拳」。人間の起こす奇蹟の力はサターンの心に響きました。

一瞬のはかない命しかない人間達は、確かにどうしようも無い存在かもしれない。
その一方で、仲間を思い、希望を信じ、未来を繋いでいこうとしている。
人間達が互いを思い合う心から生じる奇跡の力「オメガ」がある限り、人間にはまだまだ希望が残されている。

光牙によって傷つけられた肉体や、壊された刻衣を修復する事など時の神、サターンにとっては造作もない事。しかし、サターンは人間の可能性を示した光牙との闘いを忘れぬ為に、あえてその傷を胸に残したままにしました。

そして、光牙の見せた熱い心に免じて地上から去る事を告げます。もし人間が「Ω」を無くしたその時は再び地上を奪いに来る事も。

しかし、光牙はその時はまたアテナの聖闘士達が相手をすると不敵に答えます。
その答えは神を苦笑させますが、それは当然想定していた答えでもありました。

そして、サターンは一つ心にくい“置き土産”を置いて行きます。
それは、壊されたはずの小馬座の聖衣。

サターンから伸びた影は昴の形をとると、その姿はエクレウスの聖衣の姿をとりました。
「聖闘士が死したとしても、その思いと共に未来へと受け継がれていく」聖衣。その聖衣にサターンは自分の思いを託したのです。

自分の「昴」としての心を地上に残し、サターンはついに地上を去りました。
時は再び動き出し、これで地上に平和が訪れる。光牙達は遂にこの戦いに勝利したのです。



・時を操る神との戦いにどうやって決着をつけるのかと思っていたらこの結末…。
この1年の内容はこの最後の戦いと別れのシーンの為に合ったのだと思えて非常に感動しました。

しつこいほどに繰り返されてきた「仲間と共に戦う姿」はこの戦いの決め手の為にあったんだと。
最期を決めたのは光牙ですが、ただ一人のヒーローの存在だけではこの結果は生まれませんでした。

本当に熱い。殴り合いの果てに生まれた「友情」が戦いを制した所に、如何にも少年漫画的な展開の良さを感じてしまいます。
本当にここまで観てきて良かったと思いました。


・今回、特に嬉しかったのは失った悲しみも多かったけど、生き残った命も多かった事。
玄武が死んだ時、原作キャラ以外の黄金聖闘士は全部死ぬ展開もあるんじゃないかとひやひやしてたんですが、ハービンジャーもインテグラもフドウも生き残りました。

しかも、あのハービンジャーが教皇様って…(笑)
人の骨折ってないで自分の骨を折るのだって、羅喜の言葉で大爆笑。
でも、どう見ても他の黄金聖闘士はもっともらしい理由は言ってたけどみんな教皇なんてめんどくさかったんじゃないかな~と、思わんではない。

また、パラスとタイタンが生き残ったのも嬉しかった…。
二人がやった事を考えれば、これからの二人のゆく道はそれ程平穏なものでは無いとは思いますが、それでも二人が一緒なら乗り越えて行けそうな希望も感じました。


・戦い終わり、光牙は自分のするべき事を捜すために世界を旅する事にしたようです。
神々の戦いで運命が歪められ、強制的に戦いに身を投じる事になった光牙。過去にあった何故聖闘士にならなければいけないのかという疑問からはとうの昔に解放され、今自分が聖闘士である事に後悔は無いけれどそれ以外の自分が何もない事に気付いたというのです。

しかし、見送りに来たユナの言うとおり全く何もないわけではない。

光牙の胸の中には間違いなく仲間との思いの証し「Ω」の輝きがあります。

そして、旅の道連れはエデンです。彼もまた、光牙と同じ喪失を味わい、聖闘士である事以外の何かを持たない少年。初めは一人で旅立とうとしていましたが、同様の目的を持つ光牙が道連れを申し出たのです。
数々のわだかまりを経て、果てに共闘し、友情に結ばれた二人が行動を共にする事はある意味必然だったかもしれません…。


・これにて『聖闘士星矢Ω』は終了しました。
『星矢』の魂を引き継ぎながら、新しいものを目指した1期もそれなりに魅力的でしたが、2期目はオールドファンも喜ぶ仕掛けもたくさんあって、非常に楽しかったです。

冒頭に書いたような突っ込みどころ以外にも突っ込むべきところは多々あるかとは思いますが、とりあえず勢いで押していく大雑把なところもある意味らしさなのかな~とも思います。
何より、いまどきこんなあっつーいアニメを2年も見続けられた事が何よりも嬉しかった。
まあ、私が最近のアニメを知らないからなのかもしれませんが…。


兎に角、この2年間『聖闘士星矢』は私に新たな楽しみを与えてくれました。
そのきっかけとなった『Ω』には本当に感謝です。

終わってしまうのは残念ですが、これからも好きなアニメの一つではあり続けると思います。
本当にありがとうございました。

テーマ: 聖闘士星矢
ジャンル: アニメ・コミック

2014年3月の読書メーター

2014年3月の読書メーターまとめです。

・前半は比較的順調だったものの、後半は仕事があったりその上での悩み事があったりでメンタルダダ下がりで失速…。
完全に落ち込まずにいられたのはそんな状態でも本を読んでたからだと思います。
その分できるだけ読んでて楽しそうな本をあえて選んでたような気もしますが…。

今は『隠蔽捜査』シリーズの最新作『宰領』を読んでます。このシリーズも読んでてやる気とか元気が出てくるんですよね…。

・ついに『もやしもん』が完結。
連載期間が長かったにもかかわらず「もう終わり?」という感覚を抱くのはあれだけ濃い内容(沖縄行ったり、フランス行ったり、アメリカ行ったり、学校のお祭り的行事が多かったり…)だったのにたった一年の物語だったからでしょうか?
話はかなりきれいに終わってますが、もっと先が読みたい!!という気にさせられました。
でも寂しいですけどだらだら続くよりは惜しまれつつ終わるぐらいがいいのかもしれませんね…。


2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2191ページ
ナイス数:182ナイス


オニマル 異界犯罪捜査班 結界の密室 (角川ホラー文庫)オニマル 異界犯罪捜査班 結界の密室 (角川ホラー文庫)感想
『オニマル異界犯罪捜査班』第2巻。今作の方がミステリっぽい雰囲気がより強いような気がしますが、やはりメインは伝奇ものとしての内容。冒頭とエピローグがいやが応にも続編への期待を盛り上げます。いつかは自分を追いつめる事になるかも知れないベニーに惚れこみ(本人は指摘されても絶対に認めないけど周囲にはバレバレ)、つい助けたくなってしまう「物っ怪」の鬼丸…。まったく、鬼の心は複雑です。ベニーも完璧超人じゃないキャラクターなところが良い。この二人の関係がどう変化していくのかも気になります

読了日:3月2日 著者:田中啓文


鬼灯の冷徹(11) (モーニングKC)鬼灯の冷徹(11) (モーニングKC)感想
嫁はいないが娘はいる!鬼灯の嫁取り話が冒頭に来る第11巻。作中の唐瓜の発言じゃありませんが鬼灯は見てる分には面白いけど旦那にするのはどうだろう…。完全無欠なようでいて髪型一つとっても身の回りをあまりかまわない事がわかるし(絶対お仕着せが楽なタイプ)座敷童子の命名法を見てもセンスがあまりないし。生活の基本は仕事だし。そこが面白いけど。そんな鬼灯の恨みの晴らし方話についてはいくらでも重くできるはずなのにやっぱり軽い。恨みというストレスの全てを地獄創設・運営に昇華するあたりやっぱり面白いキャラだな―と思いました

読了日:3月9日 著者:江口夏実


トリコ 29 (ジャンプコミックス)トリコ 29 (ジャンプコミックス)感想
なんだか「俺たちの戦いはこれからだ!」なラストにビビる第29巻。よもや打ち切り?と焦りましたが次巻から新章という事でひとまず安心(でも作者の「あとほんの少し続く」発言で更に不安に…)。それにしても元々スケールの大きい話ではありましたがこの巻だけでもどれだけ大きな話になった事か…。少年ジャンプは人気が全てで、作者の構想がどれだけ実現できるかわかりませんが、どの段階で終わるにしろどう結末をつけるのか、非常に楽しみです。心を折られたトリコ復活の軌跡はまさしく王道。原点に帰る姿に感動してしまいました。

読了日:3月9日 著者:島袋光年


ONE PIECE 73 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 73 (ジャンプコミックス)感想
世界政府誕生の断片が明らかになり、ドレスローザという一見平和な国を蝕む「闇」を払うべく一味が動き始める第73巻。ドレスローザ編が始まった当初はまたもバラバラになる視点についていくのが少ししんどかったですが、ここにきて一気に事態が動きだしました。ドフラミンゴの狡猾さに怒り、何かしらの決意を抱え、“D”が起こす嵐を信じるローの熱さや次々と明らかになる謎に心惹かれる。ルフィが完全にドフラミンゴに的を絞った今本格的な戦闘がはじまります。そして、最後に登場した男!ルフィの驚き方からして恐らく「彼」ですが…果たして?

読了日:3月10日 著者:尾田栄一郎


鬼灯の冷徹(12) (モーニングKC)鬼灯の冷徹(12) (モーニングKC)感想
手に取ったとたんに呪いがかかりそうな表紙が印象的な第12巻。この巻の表紙は作品をタイトルしか知らなかった頃書店で見かけて思わず目が離せなくなってしまった思い出深いものです。中身にも物凄い呪い回がありますよ~(笑)『鬼灯』はコメディで「日常話」が基本なのでキャラクターを掘り下げた心理描写はほとんど無く、特に主役の鬼灯の心は計り知れない部分もあります。それ故に山羊のスケープへの共感が示され、大王への心情が推察できる「白山羊スケープ」は出色。特に好きなエピソードです(まあ同じ巻で閻魔様に色々やってますけど…)

読了日:3月10日 著者:江口夏実


傾国 公安捜査 (ハルキ文庫)傾国 公安捜査 (ハルキ文庫)感想
久々の『公安捜査』シリーズ。作者の筆が走り過ぎるのか文章の裏に込められてる心情や事象が掴みにくかったり(…これは私の読解力の問題か)、標準語のはずの人間の心情や台詞が関西弁ぽくなってる部分もあったりしますがそんな事は些細なこと。相変わらず男気が溢れ、やけにリアルでハラハラする展開を今作でも堪能する事ができました。蛍橋・鹿取の連携に喜んだのも束の間、シリーズ史上最大のピンチが!!捜査の要であるあの人のまさかのシーンに衝撃。ここで終わってしまうなんて酷過ぎる~(泣)続編は夏発売らしいですが本当に待ちきれない

読了日:3月12日 著者:浜田文人


もやしもん(13)限定版 (講談社キャラクターズA)もやしもん(13)限定版 (講談社キャラクターズA)感想
連載期間が長かったので、ここで終わり?と拍子抜けした部分もありますが大団円で終了。何者かにならなきゃという多かれ少なかれ誰もが抱く焦燥感を持った若者たちはこの一年を通しありのままの自分を受け入れた上で成長していく。結局この物語は沢木が“主人公になるまで”の物語でしたね。いろんな場面で涙を誘われましたが一番感動したのは菌たちが樹先生に挨拶したところ。学生たちはもちろんの事、樹先生もまだまだこれから。春祭が開始するエンディングは未来を感じさせて本当に素敵でした

読了日:3月22日 著者:石川雅之


鬼灯の冷徹(13) (モーニングKC)鬼灯の冷徹(13) (モーニングKC)感想
何となく従業員のスカウトに余念がない鬼灯が印象に残る第13巻。次は唐瓜の姉ちゃんもスカウトしそう。物凄く獄卒向き。この巻は「洋装道楽」と「地獄の犬」が好きな話です。座敷童子からの洋服買って要求に珍しく困る様子の鬼灯ですが、肝心の買ってきた服が…。お香さんに対してしきりに子供の教育を口にするあたりセンスの無さをごまかしてるようにしか思えない(笑)現世視察中の篁の姿を見た時の鬼灯の表情も何度見ても笑ってしまう。地獄の犬話はシロのおバカっぷりが兎に角可愛い。賢明な先輩・夜叉一のお言葉にも痺れる。

読了日:3月26日 著者:江口夏実


三匹のおっさん (文春文庫)三匹のおっさん (文春文庫)感想
「ラブコメ」は読むうちに照れてくるので苦手なジャンル。有川浩さんには「ラブコメ」を書く作家さんというイメージを強く持っていて何となく避けてきたんですが、この作品を読んで食わず嫌いはいけないなーとつくづく思いました。定年を迎えた“おっさん”達がご近所限定の正義の味方になって大暴れ!彼らの活躍を堪能しながら、ひょんなことから出会う事になった祐希と早苗の淡い恋愛模様に思わずニヤニヤしてしまう…。もうすっかりはまってしまいました。無駄に正義を振り回さず、悪戯小僧たちがそのまま大人になって悪を討つのがいいですね。

読了日:3月29日 著者:有川浩



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