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desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

『相棒season13』 第14話「アザミ」 

・『相棒13』第14話「アザミ」の感想です。

・今回は前回のコメディータッチの前話とは打って変わってのシリアス回。
しかも、かなり質のいいミステリ回でした。

・ゴシックな雰囲気さえ漂わせる状況設定は一見作り込み過ぎかと思えますが、現代にこの状況を違和感なく登場させられるのはやはり『相棒』ならではのような気がします。
“双子の入れ替わり”というトリック自体はありがちなものではありますし、観ている私も予想できたものでしたが、そのほかに使われたトリック(叔父夫婦がたくらんだ姪の殺害方法や、受話器の指紋など)にもきちんと拘りが感じられ、非常に面白かったです。

また、犯人である双子を演じた笹本玲奈さんの演技も見ごたえがありました。
特に、協力者に引き入れるべく、叔父夫婦の罪を知りながら黙っていた横谷脅しをかけるシーンの気迫には思わずのまれそうになりましたよ。
どんな方なんだろうと調べてみたら舞台を中心に活躍中の女優さんとか。本当に素晴らしい方でした。

・自分たちが利益を得るため、自分たちに満場で恥をかかせた姪を残忍にも殺害した叔父夫婦(しかも自分たちの手を汚すことなく、一思いにでも無く、姪を恐怖で追い詰めながら殺すってのが最悪さ具合に拍車をかけている…)に復讐した双子の「姉」には同情を禁じ得ません。

とはいえ、罪は罪。

右京が真相を明らかにするのは当然のことですが、それと同時に、右京は偽りの「妹」を演じ続け、たった一人戦い、真相にたどり着くのではないかと感じていても捜査に協力した奏の気持ちに応えていたようにも感じられました。

・殺されたのは双子の片割れだけでしたが、ある意味生き残った奏も彼女としての生を生きられない以上「殺されていた」。そんな彼女を救うべく、右京は真相を明らかにしました。響では無く、「奏」を生き返らせるために。
 
出来る事ならば事件のあった時に彼女を救いたかった事でしょう。しかし、それが敵わない以上、これが右京のできる精一杯。
右京は奏にこんな形でしか奏に戻れなかった事を「残念です」と伝えますが、奏では優しい表情で「私は杉下さんに会えてよかったと思っています」と感謝を伝えます。

“彼女たち”は右京が事件を解決する事で一種の救いを得ますが、結末には悲しみがつきまとう。
 
響が亡くなった部屋に花を供える右京に少女たちに対する強い哀惜を感じます…。

・今回は間違いなく、今シーズンでもベストに入る話でした。
脚本は太田愛さん。今シーズンでは「幸福の行方」に続く二回目の登板でしたが、コミカルさが際立つ8話とは違ったテイスト(しかも結構ツボに嵌まる)話でした。
カイト君卒業のニュースが流れた当日の放送という事で、彼の活躍があまり無かった事は少し残念でしたが、非常に面白かったです。

・次回は何と今シーズンのキーマンである杜美彌子も登場。彼女は最終話まで登場しないと思っていただけに、ちょっとびっくりしました。
どうやら右京と共に監禁される事になりそうですが?と、なるとカイト君の活躍を期待したい所。
今シーズンも残り少ない話数となってきてますので、今後の展開が楽しみです。




相棒season13 第13話「人生最良の日」 

相棒season13 第 話「人生最良の日」の感想です。

・危険ドラッグの摘発に協力していた右京と享はカフェで挙動不審な女性・淑子と出会う。
何となく彼女の事が気になった右京は淑子を付けるが、尾行に気づかれ撒かれてしまった。
やがて、右京は彼女が茨城のガソリンスタンドで起こった経営者の死と大金が行方不明になっている事件の関係しているのではないかと見当をつける…。
一方、伊丹たち捜査一課はホテルで起きた女性の変死事件を捜査していた。
捜査の結果、彼女が薬の売人である事が判明。殺人の可能性も視野に入れ、現場から逃走した男の行方を追っていた。

やがて一見関係のない二つの事件が思わぬ形で繋がっていく…。


・いやー、久々に1時間手放しで笑いっぱなしの『相棒」だったかもしれません。
しかもストーリーも非常に面白かった。

社会派な内容をテーマにしたものや、ミステリ的なシナリオが比較的多い『相棒』ですが、たまにこう言う話がポンと飛び出してくるから面白い。
予告を見た時はどんな話かあまり見当がついて無くてどうなんだろう…と、思ってたんですけど今シーズンで1,2を争う好きなお話だったかもしれません。それぐらい私は楽しんでしまいました。

・横暴な夫と意地悪な姑と暮らし、休みなくガソリンスタンドで働き続ける。
生活に楽しい事などこれっぽっちもない主婦の淑子。
希望に満ちあふれた少女時代。大好きな歌手のライブがあったら絶対に一緒に行こうねと笑いあった楽しい時間を共にした親友は、自分同様結婚相手に恵まれず、病を得てあっという間に亡くなった。
しかも、自分の人生を後悔しながら。

自分の人生が報われないと感じている主婦に訪れた“瞬間”。
夫に行きたいと懇願したにも関わらず一蹴された青春時代大好きだった歌手の復活ライブの開催の日に、夫が突然死した。
その姿を目にした時、彼女は病院にも警察にも電話せず家にあるだけのお金を持って逃げだした。

今逃げなければずっとこのままだと…。

・家から逃げ出し、東京に出てきたごく普通の主婦はとんでもない“冒険”に巻き込まれる。

正直出来事に偶然が重なりすぎてるし、ごく普通の主婦であるはずの彼女が右京たちを撒き、ヤクザが思わず呑まれるぐらいの演技を始めるのも「そんな馬鹿な」とも思ってしまう。
それでも自分を縛りつけるものから逃げ出して捨て身だった淑子だったからこそ、大勝負に出れたのだと納得できない事は無い。それだけ彼女は色んなものから逃げ出したかったのだ…。

・淑子はヤクザから逃れようとしていた四宮と共に逃避行しようとする。
夫から逃げ出し、警察からも逃げようとする淑子に対して、右京は言う。

『このまま逃げても新しい人生は開けませんよ。偽りの逃避行の先に一体どんな「最良の日」が待っているというのですか。こんな茶番はあなたのこれまでの人生とあなたが愛した歌を冒涜することにしかなりませんよ!』

口調は厳しくとも右京の優しさを感じる事ができる台詞だと思いました。


・結局、彼女は逃走を止めた四宮と共に警察に連行される事になってしまいます。
自然死とはいえ、夫を置き去りにした彼女がどのような罪になるのかは判りませんが、参考人の逃亡幇助もしているので何らかの罰を受けるのは確かなようです。

右京は淑子に「歌のような最良の日にならなくて残念だ」と言います。
しかし「憧れの人とドキドキするような体験をする事ができた」「最良の日だった」と答える彼女の表情は明るい。
その表情を見ると淑子のこれからを悲観する事は無いように思います。とんでもない体験を経て自分の中にある強さを知った彼女ならどんな困難も乗り越えていけるでしょうから…。


・「最良の日」という言葉を軸に、一人の不幸を背負った女性の逃避行という冒険をコメディータッチで描く良作でした。
エンディングが明るく終わっているのが本当に良い!!

そして、今回はコメディーなので笑いどころも非常に多かった!!以下、笑ったところを書き出してみます。

・下着屋に突撃かます右京。
・突然刑事部長の訓示をぶった切る中園参事官(←最近の中園さんは本当に色んな意味でキャラクターに磨きがかかっていると思う)
・ギャグとしか思えない変なヤクザ(喋り方や演技も過剰気味。普通のおばさんの淑子に思いっきり呑まてる)

そしてここが一番笑ったんですが角田課長の八面六臂のアクションシーン!!
「ずるむけ」は許せるのに「メガネザル」は許せないのか?
私的には「ずるむけ」の方が酷いと思ったんですが、角田課長の暴れっぷりが凄すぎて笑いがなかなか止まりませんでした。
ああ…思いだしても笑える。


・来週はミステリーやサスペンスな雰囲気のお話?
あの予告、今回とギャップがありすぎでしょう!!それでも次週の放送も楽しみにしています。







相棒season13 第12話「学び舎」 

・久々の放送当日更新!『相棒13』第12話の感想(のようなもの)です。

・公園で一人の男性の遺体が発見される。
当初は近隣の不良グループによるホームレスの襲撃事件と思われたが、右京は遺体の状況から男性の身元を見ぬく。
調べると男性は池本という生物学の教授で、公園には昆虫を採集する為によく来ていたという。

捜査の為、池本の研究室を訪れた右京と享は研究とは一見関係なさそうな本の山を見る。助教によると、本は池本の指示で借りてきたものだが読む事はなかったらしい…。そして「図書館で大発見をした」という事も言っていたが、発見の内容については誰にも話していなかった。
研究室からの帰りに右京と享は女学生が突然大勢の人間の前で衣服を脱ぎだすという奇妙な場面に遭遇する。
彼女はただ「目立ちたかった」というがそういう事をするような人間には見えない。
彼女がそのような突飛な行動に出た意味とは?そして池本は一体何を発見したのか?


・今回はストーリーそのものよりも演出(関係者に話を聞く場面で過去がダイレクトに現在の場面に繋がったり…)が妙に印象に残る。
場面の転換の所なんかはちょっと舞台っぽい…んだろうか?私はあんまり舞台のお芝居を観ないのでわからないのですが。

そういえば公式ツイッターでも流れてましたけど今回は前話のラストシーンで米沢さんが臨場していた事件現場って、今回の話の冒頭の事件現場だったんですよね。そういう意味でも演出の面ではちょっと実験的な回だったのかもしれません。

・「犯人」が初登場時にちょっと思わせぶりな行動をとったので、推理もへったくれもなく、ああ、この人が犯人なんだろうな~と判ってしまうのはちょっとどうなんだろうと思う(^^;
いや、私がただ単に2時間サスペンス脳なだけなんでしょうか?

・池本教授は自分が研究が好きだっただけに自分同様に探究心を持ち、学びたいという気持ちを持つ人間に対しては助力を惜しまない良い先生でした。でもかなり言葉が足りなかった…。
「大発見」を自らの力で探し出して欲しかった気持ちはわかるけど、モノが売り払われてしまった時点で一体何を見つけたのか彼女に伝えていれば、あんな行き違いの殺人は起こらなかったでしょうに…。

・それにしても寄贈された資料の管理どころか整理まで怠ってたとは…。あの大学、投資云々、少子化云々以前に学校としてもどうかと思う。

・あのサブリミナルのように入る男子学生のおふざけ写真(しかも2種類も)、絶対いらんやろーー!!(笑)

・今回は絵や演出的には面白かったし、ストーリーも決して面白くなかったわけではないけど、個人的にはもうちょっと何とかならなかったかな…な回でした。
多分に自分のサスペンス脳のせいもあると思いますが(笑)
私がもう少し素直にドラマを見てたらもうちょっと楽しめたかも



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相棒season13 第11話「米沢守、最後の挨拶」 

『相棒13』第11話「米沢守、最後の挨拶」の感想です。

・つけられたタイトルが衝撃的。予告も何となくそれをにおわせ、公式サイトのブログでも特別インタビューが掲載されたりと、やたらめったら煽ってくれましたが、長年『相棒』を見てきた人の誰がこれで本当に米沢さんが卒業するなんて信じるんだろう…と思ったのではないでしょうか?少なくとも私はちっとも思わなかった。
だいたい、米沢さんがいなくなると事件が特命係の捜査に結構支障が出るし(笑)、脚本の面でも米沢のような人物は色んな面で「助け」になるのでような気もするので、今更これだけ育ちきったキャラをいきなり他の人物に替える事は無いと思うし…。
だから同じ理由で三浦さんに代わるキャラクターも今更出ないと思っている。全く方向性の違うキャラクターならアリだと思うけど。


…と、なんかグダグダと書いてしまいましたが、私が米沢さんがいなくなるという事が全く考えられなかったというのは「米沢守」というキャラクターがそれだけドラマ内で血肉を得ているキャラクターであり、捜査一課の伊丹や芹沢同様、「相棒」というドラマには決して欠かすことができない主要人物であるという事だからだと思います。
なんてたってスピンオフでも充分話がもつほどの人物ですから…。

(でも今更公式サイトを見て、本当に米沢が卒業するのではないかと心配された方も結構おられた事を知る。確かに人によってはあの煽りは腹が立つやり方でもありますよね…。なのでこの書き出しでも不快になられた方は申し訳ありません)


・米沢が本当に失敗せず、ただ彼を陥れる為にDNA検出用の綿棒のすり替えが起こったとして、それができるのは単純に考えて警察関係者だろうと思ってたので、その前段階にワンステップ犯人がいた事は意外でした。
ただ、あの鑑定用の綿棒を個人で手に入れる方法がよくわからなかったけど、彼の前職を踏まえてツテがあったという事なんでしょうかね?
なお、「犯人」が事件の着想を得た「ハイルブロンの怪人」はテレビでも紹介されていた結構有名な事件(?)だったんですね。『相棒』放送後記事など読んでみたんですが、DNA鑑定という現在結構重視されている証拠物に対する信頼に関わる、結構怖い事件だと思いました。


・正直言うと、米沢が師と仰ぐほどの人物だった“犯人”が、周囲からのプレッシャーを感じていたとはいえ、一つのミスで証拠隠滅に走り、更には米沢に自分のミスを重ねようとした事は腑に落ちない。
しかも自分のミスがきっかけで事件の犯人が捕まらない事を恐れてた…って。それだけ周囲の期待がプレッシャーだったというのは、米沢の持ち上げ方からしてもわからないではなかったけど…うーん。

・実際この犯人は存在しなかったんだけど、この辺りは存在しない犯人を追わされた一つ目の事件の内容に絡んでるあたりは面白いと思う。


・米沢が師と対決するシーンはかなり印象に残るシーン。
自分に鑑識のイロハを教え、技術だけではなく鑑識に大切な心構え(自分の仕事が多くの人の人生を左右する事)を教えてくれた師。
それにもかかわらず彼はそれを蔑ろにし、自分の失敗を隠そうとした。
米沢は自分を陥れられた事よりも、その自分に教えてくれた大切なものをその人自ら汚した事に怒っている。
最初の米沢を陥れた犯人と対峙した時は、単純に無関係であったにもかかわらず自分を巻き込んだ「怒り」が全面に出てたけど、「師」との対決の場面では同じように怒ってるんだけど、その怒りには「悲しみ」が伴っていて、見てる自分も少し泣きそうな気分になってしまいました…。


・今回の事件は米沢さんにとっては踏んだり蹴ったり。しかも、かなり悲しい結末となってしまいました。
しかし、彼は目標を失ったとしてもそこでへこたれる人間ではありません。今後は彼が目標とされる鑑識係員となるのです(今までもそうでしたが…)。
しかも米沢は既にプレッシャーに負けない覚悟も決めている。悲しい事件ではありましたが、米沢の今後の活躍が更に期待されるエンディングとなっていました。

・事件の内容自体はちょっと突っ込みどころもあるかなとは思いましたが、米沢の成長が感じられるストーリーは結構面白かったです。
 更に特命係だけでなく、珍しく伊丹が右京たちの“独自”捜査に協力的に見える場面があったりして、普段は嫌味を言ったりもしてますが、伊丹達の米沢に対する信頼も感じられるシーンに感じられてちょっと嬉しかったです。

米沢さん、愛されてるな~。



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相棒season13 第10話「ストレイシープ」 

・『相棒13』第10話「ストレイシープ」の感想です。

・右京は交流のあった西田悟巳という女性の葬儀に参列していた。彼女の遺品に右京宛の手紙があったからだ。
その手紙には右京への重いと、恋がかなわなかったために自殺するというような内容が綴られていた…。

一方、年の瀬に都内で6歳の少年の誘拐事件が発生する。
誘拐犯からは今の妻ではなく、別れた生みの親に1億2千万円を用意させろという指示。母親の梶村は著名な投資コンサルタントとして知られ、彼女の財力を見越した上での誘拐だと思われた。

右京と享も珍しく中園参事官に許され捜査に参加するが、事件は思わぬ結末を迎える。

誘拐事件の裏には新タイプの犯罪を次々と考案し、決してそのしっぽを捕まえさせる事が無い「犯罪の神様」と呼ばれた男・飛城雄一が関わっていると目された。
誘拐事件から数日後ネットの動画サイトに元東京地検のエースで現在は衆議院議員の橘高が「12月25日に犯罪を犯す」という予告がアップされる。橘高は飛城追求の急先鋒。警察も警護を開始するが…


・放送開始当初は兎に角頭の中に「?」が乱れ飛ぶ。
現在進行形の誘拐事件と右京の知人である悟巳の死の謎、そしてそれに関わる「犯罪の神様」と呼ばれる謎の男・飛城を追う展開が同時進行する上に、事件そのものの背景もかなり複雑で、一時たりとも目を離す事ができない。
離してしまうとまず、置いてけぼりを喰らう。

しかし、今シーズンのキーキャラクターである仲間由紀江演じる社美彌子がほんの少しだけ登場したり、「バベルの塔」で非常にいい味を出していた警視庁一のスナイパー・日野警部補がまたしてもおいしい場面で再登場したりと年始のスペシャルに相応しい充実した豪華な内容だったように思います。
惜しむらくは大河内さんの出番が少なかったのが寂しかったけど…でも、元日スペシャルは出番があると苦労する大河内さんなのでこれはこれで良かったのかもしれません(笑)

そのかわりと言っては何ですが今回割と目立っていたが中園参事官。
映画や最近のシーズンで妙な味わいを身につけつつある中園参事官にまたしても謎な設定が!(妻の霊感が霊感持ち。奥さんの言葉に従って「紅茶」と「メガネ」というキーワードを持つ右京を捜査に参加させた…)
最後の最後で声を出して笑ってしまいましたよ。

また、今回は享と峰秋の関係に少し変化を感じる事ができる話にもなっています。

「死命」で父親と自分が切っても切れないものである事を自覚した享は、捜査の為に自分の持つコネを有効に使い、右京のピンチには父親にも頭を下げる事も出来る。
今回の脚本は「死命」と同じ脚本家さんが担当されていた事もあってか、それがちゃんと生かされた内容にもなっていました。

峰秋も享の無茶な申し出にすぐに対応し、更に享が間違っていた時は自分も警察庁を去る覚悟もある事もちゃんと口に出していたりしているところもいい。峰秋は無条件に身内を信じる人間ではないのでそれに即応したのは(ストーリー上の都合という事もあるでしょうが)、やはり峰秋なりに享を信じているという証拠だったように思います。

美彌子の登場といい、甲斐親子の関係の進展といい、ただ単に「スペシャル」で終わらず今後の展開に繋がりそうな内容が込められていた点も私としては見どころでした。


・今回は伊丹の台詞がなかなかよかった(「そういう親父パワーの使い方なら許す!」)。
もう一つ「特命係に飛ばされた奴は代々、暴走しがちなんだよな…。だから俺たちが見張ってやる」という台詞も伊丹のツンデレ具合がよく現れてて好き。
「死命」の時といい今回の脚本を担当された真野勝成さんは心なしか印象に残る伊丹の台詞を書かれているような気がする。


・なんだか伊丹とか享にばかり触れてしまいましたが、今回話の中心にいるのは間違いなく杉下右京でした。
あらすじや予告を見た時は闇に潜む犯罪組織の天才的なリーダーと右京の知恵比べを描くのかと思いきや、終わってみると犯人と右京、そして悟巳の奇妙な三角関係を描く割と甘酸っぱい内容だったように思います。


・自死をこころざすものの死に損ない、思わぬ犯罪の天才の遺産を受け継いで同じ時に自殺した人間たちの復讐をこころざした犯人。
犯人と共に死に損ない、彼の復讐に加担した末、右京を本当に愛するにようになった悟巳。
そして本当の感情はやはり計り知れないが、少なからず悟巳に心を許していた右京。
男の「復讐」はやがて、杉下右京と自分が愛した女の死をめぐる極めて個人的な決着に繋がっていきます。

男はその命さえ捧げてくれた悟巳の心が自分のものであると右京に見せつけ、自殺するつもりだった。一方右京は男の心情を悟った上で彼女が愛していたのは自分だったと男を煽る。彼の死を止める為に…。


・あれだけ大規模な犯罪網を登場させておきながら結局は個人的な復讐や恋情の果ての犯罪であった事は人によっては肩透かしだったかもしれません。
でも、個人的にはプライベートがあまり描かれない杉下右京の恋や感情にほんの少しだけ触れる事ができる今回のシナリオは非常に面白かったです。

結局右京の悟巳に対する感情も結局は謎のまま終わってしまいます。
でも、それがはっきりしてしまうのは野暮というもの。視聴者の心にゆだねている所も良かったように思います。


・盛り上がるところは盛り上がり、享の成長も描き、長年のシリーズのファンへのサービスもある。今回のスペシャルも非常に面白かったです。

次の水曜日の放送はお休み。次回は14日。「米沢守最後の挨拶」という結構不穏なタイトルがついています。
正直米沢さんがいなくなると右京さんにかなりのダメージなのでタイトル通りになるとは思えないですが果たして?

今年も変わらず『相棒』の放送が楽しみです。


テーマ : 相棒 - ジャンル : テレビ・ラジオ

タグ : 相棒



プロフィール

KURO

Author:KURO
漫画家・内藤泰弘さんファンのKUROがお送りする趣味に関することを色々書いているブログです。不定期更新。

主に「ジャンプSQ.」「ジャンプSQ.クラウン」掲載の『血界戦線』の感想で構成されています。

『血界戦線』は次回掲載までに更新が目標です。

※現在更新停滞ぎみです…。アニメ『血界戦線』第2期までには調子を戻したい…

コメント、ブログ拍手ありがとうございます。
返信はかなり遅いので、ご了承ください。

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