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desert season

KUROの(全く方向性の定まっていない)趣味のあれこれ。

相棒season11 第14話「バレンタイン計画」 

・相棒シーズン11第14話「バレンタイン計画」の感想です。


・右京と享は中園参事官からある私立中学の警備を命令される。
あるサイトに、「2月14日8時30分、計画を遂行する…」という書き込みがあったからだった。
そして予告のあった時刻。スピーカーからジャズが流れると、屋上から垂れ幕が落とされ「復讐成功」と書かれた大量のビラがばらまかれた。

先生が屋上から逃走した生徒を追うが、階段から足を踏み外し転落。
直ぐに救急車で運ばれたが、意識不明の重体になってしまう。

生徒は3年生の相沢佑介。
周りの生徒の評価は大人しく目立たない所謂“オタク少年”だった様子。とても今回のような事件を起こすような少年では無かった。

佑介がいた屋上からは破壊された大量のジャズのレコードが発見された。
何故中学生の佑介がこれほどのレコードを所持し、それを破壊したのか?そして“復讐”とは何に対するものだったのか?



・バレンタインの日に発生した少年の悪戯の“謎”もさることながら、登場人物の心情も丁寧に描かれたシナリオ。多少、殺人事件の方の動機に多少強引さも感じましたが全体的にみると結構いい回だったようにも思います。


兄の不慮の死をきっかけにバラバラになってしまった家族。

父親は溺愛していた息子の死でふさぎ込んでもう一人の息子から目をそらし、弟の佑介は口に出されずとも死んだ兄と比較されていると劣等感の塊になり、自分の殻に閉じこもって、やがて家族とは別の場所に逃げ場所を求めた。
そして母親ばかりがバラバラの家族を何とか繋ぎとめようともがき続け、自分の得られない幸福を得ていると感じた人間を憎らしく思い、悲劇を招いてしまう…。

母親の負った殺意は一見唐突で、極端ではありましたが、それだけ彼女が追い詰められていたという事。
気持ちは解らないではありません。

でも、佑介はレコード店の店主さんの助力もあり、かつて兄が実行しようとしていた自分がかぶせられた殻を破る「バレンタイン計画」を実行した後は、変わっていけるはずでした。
彼自身も決して家族を無碍にしてたわけでもなく、むしろ家族だからこそ頼れなかった部分がありました(孤立してた事とか、カツアゲに遭ってた事とかは確かに家族には相談しにくい)。
SNSで出来た友達の事もそうでしたが、レコード店の店主夫婦の家に入り浸ったのも相手が“赤の他人”だったからこそ頼ることもできたのでしょう。

結局母親も、自分の想いを押し付けるばかりで家族の持つ「本当の気持ち」に関しては思いいたれなかったのかな…と。
息子を失ってただでさえ傷つき、追い詰められてる人にそれを察しろというのは酷なのかもしれませんが、そういう一面があったんではないかと思わずにいられません。

ただ、妻が犯人だとわかってからは全てに無関心だった父親が、息子と逃げずに向き合おうとしている事がわかったのがせめてもの救い。

カイト君もこれからも佑介を気にかけるみたいですし(彼は父親との関係を自分と重ねてる所もあったみたいですね。事件後の家族を気遣うのも如何にも彼らしい)、この家族は何とか元に戻れるのではないかと思えようなラストだったのが良かったです。


・それにしても何で中園参事官が中学校の警護を特命に任せたのかと思ったら娘さんの通ってる学校だったんですね。ちょっと職権乱用ですが気持ちはわからないでもない。
あと、ちゃんとお礼に娘さんの手作りチョコをくれたのも何気に中園さんいい人…。

中園さんの娘さんもちゃんとお父さんにチョコを渡してるぐらいですからきっといい娘さんに違いない♪
案外中園さんも家ではいい父親なのかもしれませんね。



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[ 2013/02/06 23:56 ] 相棒 season11 | TB(0) | CM(0)

相棒season11 第13話「幸福な王子」 

とうとうこの日がやってきました!!
第3の男、陣川君が活躍(?)する『相棒11』第13話の感想です。


・特命係の部屋に突然陣川がやってきた。
しかし、右京は留守。一人残って仕事をしてる享を見てあからさまに不機嫌な顔をした陣川は、結局右京に会いに来た理由も言わずに嵐のように去って行った。陣川の正体を知らない享は唖然とするばかり…。

その頃、右京はアートイベント企画会社の社長、濱田の殺害現場に来ていた。
倉庫を調べた右京は、預かり物のアート作品から彫刻が5体無くなっている事を突き止める。
社員の証言から、濱田は多数の人間から多額の借金をしており、彫刻はその内の一人に渡された事がわかった。しかし何故か彫刻は4体のみで、「幸福の王子」をモチーフにした一体だけが行方不明になっている事が判明する。

一方、仕事を終わらせた享は悦子の知り合いのあずみの自宅へ訪れる。
自宅の庭に置かれていた彫刻を捜して欲しいという依頼を受けてのものだったが、享はあまり乗り気にはなれず。他部署に回そうとしたところ、何故か付いてきた陣川が勝手に彫刻探しを請け負ってしまう…


・と、そんな訳で(どんなわけだ)今回も例によって例の如く、美人のあずみさんに惚れた陣川君は勝手に突っ走り始めるのでした(笑)

君という人は何度学習すれば気が済むのかね、陣川君…。いや、今回はあずみさんが事件の犯人では無かったし、利用されたりしなかっただけましだったと言えるかもしれませんが。


・陣川君が登場する回で毎度使ってる、わたし的陣川君のお約束一覧を今回も出してきて、今日の内容を振り返ってみる。

その1、指名手配書を事細かにチェック(そして、関係ない人に職質)
その2、特命係を名乗りたがる
その3、右京さんは尊敬してるので比較的柔順だけど薫には自分の方が階級が上とやたら主張
(なお、尊は同階級だったのでひたすら先輩風を吹かす)
その4、兎に角暴走ぎみ
その5、女性に惚れる→振られる
その6、花の里で右京さん及び尊にクダを巻く…


・今回その1はありませんでしたね…。密かに楽しみにしてたんですけどね~「指名手配部屋」。
でも、今回陣川君は広い部屋に引っ越ししたいと話してたので次回部屋が登場する時は更にパワーアップしている事でしょう。
(ただし、広い部屋への引っ越しはあずみと一緒に住みたいな~という願望が含まれていたからこそだったようなので、ほんとに引っ越しするわけではないかもしれない)
ま、今後に期待しております(笑)


・その2の「特命係を名乗りたがる」はばっちり果たしてくれました。
って、いうか憧れが強いせいか陣川君の中で「杉下右京」と「特命係」が年々大きくなっていってるような気がするのが気にかかる(^^;
おかげで右京さんの相棒はもれなく目の敵に…。


・その3は今回のドラマのストーリーよりも一番気になっていた所(オイ!!)。
右京さんの“相棒”に対する態度はどんなものか?

薫ちゃんに対してはやたら階級が上であることを主張し、神戸君に対しては先輩風をビュービュー吹かしていた陣川君。
カイト君は陣川君より階級が下な上に後輩だからどんな態度に出るのかと思ったら、笑っちゃうほど超不機嫌。
どうも享が右京のご指名で特命係入りしたのが気に食わないらしい(陣川君視点では更に享が父親の権力を使って特命係入りしたという邪推というか、妄想もついている)。

どうも尊が去った後、右京の相棒になるのは自分と思い定めて準備も万端してたとか。
しかし、右京の頭の中には陣川君の事はちっとも思い浮かばないのでありました…。気の毒というか当然というか。


・その4は今思うと大雑把な項目ですが、これが無ければ陣川君では無い!
とはいえ、今回は割と控えめ?それでも(彼の担当は経理ではありますが)事件の捜査中に超私的な用事で有給をとってるわけですから捜査一課には迷惑をかけている事でしょう…。他部署に迷惑かけなかっただけマシか?
とはいえ、陣川君の有給申請を受け取った上司の心情を想像するとかなり気の毒。
陣川君の上司は大変だろうな~。胃に穴をあけそう…。


・その5は言うまでも無い(笑)
ちなみに、陣川君初登場の時とおなじパターンで振られました。

救いはあずみさんは何だかんだで陣川君に感謝していたことでしょうか…。


・その5の結果を受け、その6も当然達成。
今回は、大阪弁丸出し(陣川君は大阪の寝屋川出身という設定)で子供のようにクダを巻きました。
ぜーんぶ杉さんのせいだ!!(笑)


・と、まあ今回はどうしても陣川君で振り返ってしまいましたが、ストーリー自体も結構面白かったです。

父は娘や自分を慕ってくれる青年を思い、娘は義理の父に反発しながらも父の真意を知って庇うような行動をとる…。母(妻)の死をきっかけに何となくギクシャクしてしまったものの、結局はちゃんと絆は育まれていたという真相は、予想はできたもののやっぱりいいですね。

ただ、この親子の「幸福」を守りたかったが為に一人の人間が罪を犯してしまったというのがなんとも皮肉で、哀しいです。


・今回もやっぱり陣川君はウザかったです(こんな事言ってますが好きですよ~)
でも、1年に1度は彼の活躍を見ないとやっぱり物足りない。来シーズン以降も登場を期待しております♪



・次週、放送はお休み。第14話の放送は2月6日です。








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[ 2013/01/24 00:57 ] 相棒 season11 | TB(0) | CM(2)

相棒season11 第12話「オフレコ」 

・体調不良からちょっと回復してきたので『相棒11』第12話の感想をちょこっと書いておこうと思います。


・角田課長、米沢、芹沢、伊丹が享の計らいで、悦子のCA仲間と合コンをすることになった。
グダグダな雰囲気の中、唯一合コンに乗り気でなかった伊丹はある女性といい雰囲気に…。
二人は店を変えて飲みに行く事になった。

その翌日、夕刊紙に議員の岸倉の秘書が不審死した事件について、捜査情報が素っ破抜かれた。
その情報は捜査1課が前日に掴んだばかりの情報であり、情報の漏えいが疑われた。

一方、伊丹が突然特命部屋を訪ねてきて、昨夜で会った女性・みちるが何者か享に尋ねる。
しかしみちるは悦子の知り合いの知り合いであり、何者かわからない…。

実は、伊丹は自分がみちるに捜査情報を漏らしたのではないかと疑っていたが、彼女に何を話したのかはっきりと覚えていなかったのだ。
伊丹は自分が捜査情報を漏らしたはずはないが、漏らしていないという事を右京に証明してほしいと依頼。

右京と享はみちるの身元を尋ねると共に、秘書の不審死事件についても捜査を始める…


・『伊丹刑事、合コンに参加する!!』の巻(笑)

とはいえ、あまり乗り気じゃなかったというのは意外といえば意外?ちょっと前までは婚活もしてたような気がしたのですが、ここ数年で完全に仕事が恋人になっちゃったんでしょうか?


・今回の合コンは悦子さんの“享を捜査1課に復帰させよう”作戦の一環で開催されたもの。
少しでも貸しを作って、あわよくば享を一課に引っ張り上げてもらおうという計画だったようですが、結局はグダグダになってあまり意味の無いものになってしまいました。
(課長はCAさんとの合コンを楽しみにしてたはずなのに寝てるし)

そんな中で、伊丹だけがみちるという女性といい雰囲気に…。
これでついに伊丹刑事にも春が!!と、思いきやそうは問屋がおろさず。
「情報漏えい疑惑」という不名誉な出来事に伊丹は巻き込まれ、不本意ながら右京に頼る事(伊丹に言わせれば「利用」なんでしょうが)になってしまいます…。


・兎に角、特命係の捜査はフリーダム!
既に一課が調べ回った場所に次々と出入りしたり、米沢さんから資料を出させたり(おかげで米沢さんは伊丹に睨まれる羽目に…)、みちるが誰の命令で動いているのか調べる為に右京のホームグラウンドである「花の里」でお芝居を打ったり…。

おおよそ正攻法の捜査では無いので、典型的な捜査1課の刑事である伊丹を呆れさせたりする。
しかし、その自由な捜査のおかげで「情報漏えい疑惑」の陰に隠れたある“隠蔽工作”が明らかになりました。


・結局、秘書の死そのものは正真正銘の自殺。
しかし、その死の原因が問題であり、それを隠すために秘書の雇い主である岸倉議員が新聞記者まで動かして、警察を巻き込んだ印象操作を行い、その原因を隠そうとしたのが真相でした。新聞記者のみちるも日本の将来の為、自らの信念に基づいて議員に協力したと、告白します。

“犯人”(この場合は死の原因を作った人物ですが…)が止めなければ確実に死ぬとわかっている人間が目の前にいながらそれを放置して死なせた事。更にみちるが報道に携わる人間でありながら、大義を理由に人命が失われた事を軽視している事に右京の静かな怒りが爆発!!結局“身勝手な人間たち”は、右京の“手痛いしっぺ返し”を喰らう事になってしまいました。

右京はこれまで調べた事を、伊丹の情報漏えい疑惑を調査していた大河内監察官に報告。
大河内はその報告書を元に、事件の真相を世間に明らかにしました。みちるが所属している新聞社だけを除いて…。
しかも、その新聞社が情報操作に関わった事も他社からほのめかされ、おかげでその新聞社は信頼を失墜させることとなってしまいました。
勿論、隠蔽を行った議員にも世間の冷たい目は向けられることに。議員間で行われていた新党構想も流れてしまうのでした…。



・げに恐ろしきは杉下右京。
いえ、真実を曲げようとした人物たちにとっては当然の報いという事なのかもしれませんが…。でも、やり方が怖い。ちょっと今回のは官房長のやり口を彷彿とさせられましたよ。

久々登場大河内さんは何だかんだで右京さんの思うつぼにはまってしまってたような気がします。

怖いと言えば、甲斐次長も本心が読めなくて怖い人物。大河内さんについても見極めようとしていたようですが、果たして大河内さんは次長の味方となるのか?敵となるのか?

尊の存在があったせいか最近はどちらかというと特命係寄りに見えていた(私の気のせい?)大河内さんの今後の立場が気になります。


・そういえば、今回カイト君と大河内さんは初対面でしたね。
流石のカイト君も監察官の前は緊張するらしく、普段のちょっと崩しを入れてるスタイルも対面の時だけはきっちりしてました。大河内さんの享に対する印象は…どうなんだろう?


・今回はストーリーそのものも面白かったけど、あくまで捜査1課の刑事である伊丹と、特命係に馴染みつつある享の違いのようなものが明確に出ていた点でも興味深い回でした。


・伊丹刑事は、右京の捜査能力の高さは当然認めている。
しかし、同時に組織行動を重んじ、地道な捜査を行う捜査1課の刑事としてのプライドを彼は強く持っている。

だからこそ、右京を事件の真相解明に利用はしても、自分の興味の赴くままに捜査を行う右京の捜査手法を認める事はできない。
それを行えばそれはもう捜一の刑事とはいえないし、伊丹刑事自身も多分やりたいとは思わないでしょう。

もし万が一、伊丹刑事が特命係に飛ばされたとしても彼は潔く辞める道を選びそうな気がします。


一方、享は元々捜査一課の刑事であったにも関わらず右京の手法に慣れ始め、認め始めている。

それは彼が若くて、思考に柔軟性があるからという事もあるかもしれませんが、もともとの享の気質に右京に近いものがあるという事なのかもしれません。
(甲斐次長が享を警察官として認めないのも、息子の組織の歯車になりきらない気質を感じているから、というのは考えすぎでしょうか?)

伊丹刑事は今回享に「特命係にいる限り捜査一課に引き上げられる事は絶対ない」と釘を刺してきますが、それは生粋の捜査一課の刑事である伊丹からすれば当然の事。
右京のやり方を認めている限りは、組織として動く捜一の刑事としてはまずやってはいけないという、右京になじむ享を見た彼なりの忠告だったように思います。

でも、享はこの嫌味のような一言に対して、あまり悔しいと感じていないんですよね…。
ちょっと前の彼ならば当然腹を立てる場面だと思うんですが。

もし享がこれまで通り捜査一課の刑事に復帰する事を望んでいるんだとしたらこれはちょっと危ない傾向(^^;


・話数が進み、右京と享、享と捜査一課の刑事達と様々な人間関係が確立していく中で、とうとう真打ちが登場します。

そう!!第3の男、陣川君です!!!

ついに彼が今シーズンの『相棒』に登場します。

今回もおそらく女性がらみだとは思いますが、彼が果たしてどんなトラブルを巻き起こし、そして享にどんな印象を与えるのか???

次回放送が非常に楽しみです♪


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[ 2013/01/19 01:48 ] 相棒 season11 | TB(0) | CM(0)

相棒season11 第11話「アリス」 

・ちょっと遅くなりましたが、相棒シーズン11第11話「アリス」の感想です。


・昭和30年12月24日のクリスマスイブの日、一人の少女が姿を消した。

場所は早蕨村にある資産家たちが多く利用していた「早蕨ホテル」。疾走したのは旧華族の令嬢。橘瑠璃子。
瑠璃子は早蕨ホテルのオーナーの娘で大の仲良しだった二百郷朋子と共に街に買い物に行き、途中の森で突然いなくなってしまった…。彼女はついに発見される事はなかった。

時は流れ、平成24年12月24日。

右京の元に、イギリスから大学時代の後輩で弁護士の石川から連絡が入る。
「朋子さんが亡くなった」と。

朋子は右京がイギリスでの休暇中、ふとしたことから出会った女性。
朋子の顧問弁護士だった石川は朋子の臨終に立ち会い、彼女がいまわの際に気になる事を言ったので右京に連絡してきたのだ。

「ヒナギクじゃなかった。茜が危ない。あの子を助けて」

茜は両親を亡くして以後、二百郷家の当主として旧早蕨村の屋敷で暮らしている。茜にとって朋子は大叔母にあたる存在だった。
朋子の言葉が気になった右京は享と共に茜に会う為、二百郷家の屋敷に向かう。

しかし、右京たちが目撃したのは屋敷を派手に捜索した泥棒の痕跡。
更に、朋子の言うとおり茜が何者かに狙われている気配が…。

半世紀前の失踪事件。その後に起こったホテルの焼失事件。
更にそのホテルに隠されていたらしい警察の闇に関わるある「文書」の存在から公安も登場して…。

右京と享は茜を守りつつ、謎の解明に奔走する。


・『相棒』は刑事ドラマの枠に囚われない様々なストーリー展開がありますが(2時間ドラマの王道っぽい展開や、皮肉の利いた社会派、ジェットコースターなスペクタクル満載な作品等々)、今回は道具立てもさることながら比較的王道な「ミステリー」的な展開。

右京さんの役割も警察官と言うよりは、私立探偵っぽい雰囲気になっていました。


・50数年前に起こった少女の失踪事件。
その後に起こったホテル焼失事件。
公安(しかも闇的な存在の「出店」)が狙う警察庁の闇が詰まった「国枝文書」。
旧華族の隠し財産探し。
公安と“真犯人”に狙われる旧華族の若い女当主…と、探偵気分をこれでもかと盛り上げてくれる盛りだくさんな道具立て!!

何よりも「アリス」を想起させるキラキラした二人の少女のイメージがストーリーそのものに華を添える。
物語のカギを握るのが少女の秘密がいっぱい詰まったイギリス式のスクラップブック、というのがいい!!

警察の闇が絡んだり、一般人の茜を拉致しようとし、果てには文書を見つけた享や右京や茜まで殺害しようとした公安の人間がただの住居侵入・銃刀法違反の「泥棒」として処理されてしまう、といういかにも「相棒」的な理不尽な展開はあっても、そちらはあくまで添えもの。中心となるのは旧華族の財産探しと半世紀前の謎の解明、そしてその人生に影を落とす「謎」を背負って生きてきた茜の開放である。

ここのところ社会派的なストーリーが目立っていたので、純粋なミステリー小説のような『相棒』を久々に観てみたい!と思ってただけに今年の正月スペシャルは私にとって本当に大当たりでした。


・瑠璃子失踪の真相は、絶望の末の「自殺」。
自分の安楽な生活が実は不正の上で成り立っていると知った瑠璃子。一度は自分を納得させようとしたものの、ホテルのポーターとして仕事をしていた久蔵に隠し財産の在り処を尋ねられた時、やはり汚れを抱えたまま生きられないと「絶望」してしまった。
その年頃の少女の純真な心が招いてしまった“悲劇”。
更に、その日に起こった火災も瑠璃子を捜そうとした朋子によって引き起こされたものだったというのが哀しい。
朋子はこの日に友達を失い、両親を失い、そして想い人も失ってしまったんですね…。


・朋子の想い人の正体にも驚かされました。


・少し残念だったのは享の活躍が今一つだった事。
今回はあくまでワトソン役と言った雰囲気。…それでも機転が利くのでかなり有能ではあるのですが。

それと失踪事件の真相を知っていた久蔵さんが自殺してしまった事も残念でした。
久蔵さんが抱えてきたものを考えれば、そうなる事もやむない事だったのかもしれませんが…それでもやっぱりなぁ。茜さんを支えて命を全うしてほしかったですね。

あと、右京さんが公安絡みでありながら盗聴器の存在に気付けなかったのはちょっと苦しかったかも。


・でも、公安は右京さんがいなかったら絶対地下室見つけられなかったよね。


・今回は“探偵”の右京さん大活躍回だったので、警察関係の出番はそれほど…と思いきや殺人事件の捜査を担当した捜一と角田課長の部下、大木さんと小松さんが頑張ってくれました!!

特に大木・小松は二百郷家の護衛をする為に大工姿に変装。更に小松さんは毒まで盛られて…。
二人の大工姿は余りにも違和感が無さ過ぎて大受けしてしまいましたが。

それと、課長は今回も右京さんに調べものを頼まれていましたね。立場上も仕事上も口で言うほど絶対暇じゃないでしょうに部下を二人貸した上に、突発的な調べものまでしてあげるとは…。
でも、何だかんだ言いながら右京に頼られると喜んでしまう課長。結局右京さんの事は変人だと思っても気に入ってるし、頼られるのも嫌いじゃないんだろうな~。

捜査1課も今回は変装あり。
公安のワゴン車襲撃や、命の危険が迫った特命係を助けたりと大活躍。
彼らがいなかったら多分右京さんたちは死んでました。

ただし、捕り物のシーンはちょっとギャグっぽかったですね。あれは捜1らしくて好きですけど(笑)
それにしても芹沢君の先輩風がもう、暴風雨の勢いです!!よっぽど後輩の存在が嬉しいと見える…(^^;


・今回初登場のカイト君の同期の婦警さんもいい味出してました!
何気にまた出ないかな~。


・そういえば正月スペシャルなのに今回大河内さんが欠片も出ませんでしたね!
珍しい。まあ、下手に年末に特命に絡むと大概酷い目に合うので(今回は神戸君もいない事だし…)これでよかったのかもしれませんが。

あと、今回の話で監察官である大河内さんが登場するとストーリーの中の「警察」の比重が重くなりすぎてしまうと思うので、これでちょうどバランスが取れていたような気もする。


・脚本は昨年に引き続き太田愛さん。
人の心情に寄り添うストーリーは流石の一言。

この方の脚本は、ゲストキャラクターの心情がストーリーの中心にくるあまり、時には特命係が目立たない事もありますが、それでも抒情に訴えてくるストーリーは私好み。
これからの登場を楽しみにしています。

昨年出版された小説の方も評判が良いみたいなので是非読んでみたい!!


・次回放送は随分先の1月16日。
なんと、伊丹刑事が合コンにいって、大変な事に巻き込まれる話…らしい?

予告を見ただけでワクワクしてしまうんですが(笑)









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[ 2013/01/03 14:24 ] 相棒 season11 | TB(0) | CM(0)

相棒season11 第10話「猛き祈り」 

・『相棒11』第10話「猛き祈り」の感想(のようなもの)です。


・通報記録とまろく庵の真智子の声を照合した結果、間違いなく真智子が救急車を呼んだ事が判明。
更に、まろく庵の住人たちの写真を見せられた享はその内の一人が病室に来た事を話す。

これで享の事件にまろく庵の住人たちが関わっている事が明確になった。

捜査令状がおり、庵の捜索が始まる。
すると住人の一人、生方が享が住人の恭子を暴行しようとしたので、それを止める為に殴ったと告白。
更に享自身も恭子の首を絞めた記憶があって…。

享を信じる右京はある仮説を立て、それを検証していく。


・まさかまさかのシナリオ。その展開にびっくりしました。

前編を見て、庵主の伏木田は、娘の真智子の言った通りの自然な亡くなり方はしてないだろう。誰か(あるいは全員)が手にかけ、その死体を隠そうとしているのか?と、思ったんですが住人達が真智子を「お嬢」と敬意をこめて呼ぶ事や庵主を慕う様子は嘘には見えず…。
では、亡くなった伏木田自身がどうしてもあの森での埋葬に拘って、その遺志をかなえようとした住人たちが埋葬する途中で享に見つかりトラブルに?でも、それも許可をとっていれば私有地で墓を造るのは問題なさそう?等々ぐるぐると考えていましたが、まさか即身仏が登場するとは思いませんでした。

いや、鈴の音が聞こえなくなった時、住人たちが森に入ったシーンがあったのでそれもちょこっと疑ったけど、まさか今の時代にそれはないだろうと割りとあっさりその説は捨ててました。何だか悔しい(^^;


・この混迷の時代に、その世界の苦しみを一身に背負って人々を救うべく即身仏となる事を望んだ伏木田。
その志は確かに尊いもの。生方や娘たちが伏木田の遺志を叶えたちと思った気持もわからないでは無い。

しかし、その尊い行いに目がくらんで、その成就の邪魔になると思った享を暴行したり、あるいは事の発覚を恐れて殺害しようとしたり、更には無実の罪をなすりつけようとするのは言語道断。
彼らはそうする事が伏木田への恩返しになると頑なに信じていたようですが、その行いが伏木田の尊い祈りと相反するものである事には全く気付いてなかった様子…。

その事に気づける日はくるのでしょうか…。


・右京個人とすれば伏木田の想いは尊重する。しかし、警察官である以上それを見過ごす事はできない。
これは、これまでも描かれてきた、右京の一貫したスタンス。
それは享も同じで、今回即身仏の存在を知った享は生方や真智子の願いを理解しながらも、警察官としての立場を忘れてはいなかった。
彼の順法精神は初回スペシャルを見た時もわかっていた事ですが、彼は右京さんの相棒に相応しいなと感じることができるいい場面。


・即身仏の登場も「まさか」でしたが、悦子さんがついた嘘にも「まさか」でした。
うーん。前回そんなロマンチックな出会いをしのかと感心して損したよ~。でも、何となく可愛いな~。


・そして、最後の「まさか」の幽霊オチ…。
今回内容は割とシリアス風味だったのに最後に伏木田が享の枕元に現れ記憶が戻るというまさかの展開。

更に伏木田の写真を見て確かにこの人が病室に来たと証言。
当然、伏木田はこの時既に即身仏だし、享は伏木田の顔を知らない…。

と、いうことはそれは幽霊?まさかね~という雰囲気で皆が受け流す中、一人食いつく右京さん!!(笑)

そ…そこまで幽霊が見たいのか!!右京さん!!!(見たいんだろうな~)
遂には悦子さんにまで幽霊を見た事があるか聞く始末…。

右京さんは確かに変な人だけど、幽霊が絡むと更に変な人になる…。


・でも『相棒』は、リアルな内容のドラマなのに割と普通に幽霊が出たりするよね…。浅倉とか…。
夢オチもあったし、その点本当に何でもありなのかもしれない。


・と、いうわけでカイト君は霊感ありという設定は確定した様子(笑)
甲斐次長も妙に感が働く方らしいので、その辺は血筋なのか?

ま、今回の次長の「享は潮どき」という感は外れそうですが(外れてくれないと困る)。


・ドラマの内容はシリアスと不思議が混ざるちょっと変わったシナリオでしたが、課長とイタミンは平常運転。

前回寒いギャグを飛ばして空気を凍らせた課長はちょっとカッコいい役どころ。
仕事のできる男はかっこいい!!
でも、右京さんのお使いである事には変わりない…(でも、かっこいい)

そして、伊丹はわざわざ特命係に自ら赴いて思いっきりツンデレ(?)を披露して帰って行きました…。
ほんと、何しに来たんだか(笑)
でも何だかんだ言ってもいい人ですよね。伊丹は。

あと、今回で享の呼び方は「カイト」に決定したようです。
一応ただのお坊ちゃんでは無い、一人前の警官だって認めたってことなんですかね?


・本年の『相棒』は今回で終わり。
次回は毎年お楽しみの元日スペシャルです。タイトルは「アリス」。

右京と享の初めての“元日の冒険”は果たしてどのようなお話になるのでしょうか?
シナリオは太田愛さんということで、謎解きよりは人の心を描く話になるのか?

今からお正月の放送が楽しみです。








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[ 2012/12/20 00:29 ] 相棒 season11 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

KURO

Author:KURO
漫画家・内藤泰弘さんファンのKUROがお送りする趣味に関することを色々書いているブログです。不定期更新。

主に「ジャンプSQ.」「ジャンプSQ.クラウン」掲載の『血界戦線』の感想で構成されています。

『血界戦線』は次回掲載までに更新が目標です。

※現在更新停滞ぎみです…。アニメ『血界戦線』第2期までには調子を戻したい…

コメント、ブログ拍手ありがとうございます。
返信はかなり遅いので、ご了承ください。

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